日焼けや肌の老化であるシミ、そばかす、シワ、タルミなどを引き起こす原因なのが紫外線です!
紫外線は日中に活動する私達にとってどうしても切り離せません。どんなに気を付けていても防ぎ切れない、厄介な原因です。
こんなに厄介な原因なのに、紫外線の事をどれくらい知ってますか?
知らないがゆえに紫外線の間違った情報を信じてケアしたりしてませんか?
今回は、紫外線についての知っておきたい基本データをまとめてみました。
そもそも紫外線って?
紫外線対策でよくUVケアといいますが、UVとは英語で紫外線という意味のUltraVioletの略だそうです。
紫外線は全部でUV-A波、UV-B波、UV-C波の3種類あります。そのうちUV-A波とUV-B波が地上に届いているそうです。
波長の長いUV-A波は、肌の深い真皮部分まで届き、肌の弾力やハリを低下させるのでシワの原因になります。
UV-A波の嫌なところは、肌にジワジワと影響を与えてくる性質です。
波長が長いので部屋にいても窓ガラスを通り抜けて肌の深い部分に到達し、長い時間をかけ蓄積され悪影響を与えます。
しかも、UV-B波の20倍が常に地表に降り注いでいるそうです!なんかタチ悪いですね…。
波長の短いUV-B波は、肌の浅い表皮部分でシミの原因のメラニン色素をつくります。
波長が短くエネルギーが強いので肌にかなりの直接的ダメージを与えます。
日に焼けて真っ赤になったり水ぶくれになる原因がUV-B波です。
皮膚ガンの原因もUV-B波といわれています。
でも、地表に届く量は全紫外線量の10%程度なので、直射日光を避けるだけでも随分予防できます。
UV-A波もUV-B波もどちらも怖いですね!性質を理解して、しっかり対策を練っておきましょう!
紫外線が多いのはいつ?
紫外線が多いのは、やはり夏です。
紫外線予防の商品CMが多くなるのも夏で、7月をピークに5月〜8月の期間が多いです。
しかし、本当に油断できないのは春先の3月〜5月頃です。
冬の乾燥に耐えて弱っている肌に増える紫外線!!結構なダメージを受けます。
紫外線ケアを始めるのは夏からでは遅いのです。
3月くらいから意識してケアを始めましょう!
出典:1年間の紫外線量/資生堂「正しい紫外線対策をしよう」より
1日の間でも紫外線の量は変化します。
特に多い時間帯は10時〜14時で、この時間帯で1日の60%を占める割合だそうです。
窓ガラスを通り抜けるUV-A波に要注意!室内にいても肌に攻めてきますよ!!
出典:1年間の紫外線量/資生堂「正しい紫外線対策をしよう」より
天気でいうと、どうなんでしょうか?
よく曇りの日は紫外線が少ないとか聞きますよね?
でも、これは正しくありません!
快晴な時の紫外線量を100%とした場合、紫外線量の割合は下記だそうです。
- 快晴 → 100%
- 晴れ → 90〜98%
- 薄曇り → 約80%
- 曇り → 約60%
- 雨 → 約30%
雨の時でも30%!曇りでは60%も降り注いでいます。
曇りや雨の日は、油断していると快晴の日以上に紫外線を浴びているかも。
紫外線対策は欠かせません!
ちなみに、紫外線は空気中で散乱したり、建物や地面で反射します。
日陰にいても紫外線を浴びているかも…。
照り返しによる反射の割合は、下記のとおりです。
- 室内 → 10%
- 土や芝 → 10%以下
- アスファルト → 約10%
- 水面 → 10〜20%
- 砂浜 → 15〜20%
- 新雪 → 約80%
- 窓際(室内での) → 約80%
- 水面 → 約95%
新雪もスゴいですね。約80%!
スキー焼けの原因です。冬のスポーツとはいえ、紫外線ケアは欠かせません!
意外なのが室内窓際の約80%。お洒落カフェの窓際でお茶してたらガッツリ紫外線を浴びているということです。
もっとも水面の反射が多くて約95%。海水浴は本当に怖いというです!耐水性のある日焼け止めが必要です。
それから、行動している場所の標高によっても紫外線を受ける量が変わってきます。
標高の高い方が紫外線は多くなります。
単純に大気を通過する距離が短いので、より多くの紫外線の影響を受けるのです。
100m高くなるごとに、紫外線が1%増えるそうです。
紫外線…色々な要因が絡んでいますね。紫外線の反射や散乱なんて知りませんでした。
今まで、なかなか紫外線を防げなかったのも納得です!
そんな紫外線を防ぐことは不可能なのでしょうか?
紫外線を効果的に予防する方法はあるの?
100%紫外線を予防するのは正直難しいです。でも、できる限りの抵抗をしたいですよね?
そこで、すぐできる対策を調べてみました。
紫外線の多い時間帯は避ける
上記したように、朝10〜14時がもっとも紫外線が多い時間帯です。
なるべく外出を控えるか、どうしても外出しないといけない場合は、極力日陰や地下道を利用したり、考えられるケアは万全にしましょう!
それでも反射や散乱があるので完璧とはいえません。
UV指数情報を参考にする
日本気象協会が運営している天気予報専門の tenki.jp というサイトがあります。
ここでは、その日の天気予報や災害情報に加え、紫外線指数も各地域ごとに発表しています。
出かける前にチェックしましょう。他にも紫外線指数を扱っているサイトやアプリが多数あります。
出典:tenki.jp 紫外線指数
UV指数とは、人体に影響をあたえる紫外線の度合いをわかりやすく表したものです。
紫外線の強さが5段階で分けられているので、どの程度対策すればいいかの判断材料になります。
tenki.jpでは紫外線指数を簡単な例で
弱い < やや強い < 強い < 非常に強い < きわめて強い
という表記を使われています。
他のサイトではもしかしたら世界共通の指数で表記されているかも。
ちなみに世界共通の指数は1〜11までで表記されています。
帽子や日傘を活用する
帽子や日傘は、太陽の直接的な紫外線をある程度防いでくれます。
ただ、散乱している紫外線までは防げないのが現実です。
帽子や日傘の選び方は、UVカット加工されているものがいいでしょう。
最近はお洒落なものも販売されていますので、お好みの色やデザインで決めてください。
紫外線の透過率からいえば、黒や紺などの色の濃いものが良いようです。
でも、UVカット加工されているものは生地に紫外線カットする素材を使用・加工されていますので、色による透過率の影響は考えなくて大丈夫です。
帽子ならツバが7cm以上あるものが、顔に当たる紫外線を60〜70%減少させてくれるのでおすすめです!
帽子や日傘は、頭・顔まわりをスッポリと覆ってくれるタイプのものが理想ということです。
長袖やアームカバーで紫外線を避ける
長袖やアームカバーも、太陽の直接的な紫外線をある程度防いでくれます。
こちらも散乱している紫外線は完璧にはふせげませんが、それでもかなり違ってくると思います。
長袖やアームカバーも、UVカット加工されている商品が販売されています。そういう商品をお好みで選んでください。
UVカット加工されていないものでも、ポリエステルや綿&ポリエステルの混紡のものが紫外線をカットしてくれるようです。
しっかりした編み目の生地がいいですが、熱中症が怖いので通気性の良さも考慮してくださいね!
UV加工のサングラスやダテ眼鏡をかける
なんと、目に紫外線をあびると日焼けします!
ある一定量を超えた紫外線が目に入ると、充血したり痛みを感じます。角膜に炎症が起こっている状態です。
そうなると脳が命令を出しメラニン色素をたくさん作りはじめます。メラニン色素をつくることで紫外線の影響を防ごうとするのです。
このとき急激に増えたメラニン色素が肌に残ってしまい日焼けやシミになってしまいます。
なんということでしょう!これはかなりな落とし穴です!!
サングラスやダテ眼鏡の選び方は、まずはUV加工されているものがいいです。
紫外線カット率や紫外線透過率などが表記されていますので、チェックしてみてください。
そしてレンズの大きさも重要です。
ある程度の大きさがある方が効果が見込めるようです。
サングラスを選ぶ時の注意点としては、レンズの色が濃いものはNGです!
瞳孔が光を求めて開いてしまうので、紫外線も入りやすくなってしまうのです。
できるだけ色の薄いサングラスを選びましょう。
自分の状況にあった日焼け止めを使う!
紫外線対策しようと思って、まず一番に思い浮かぶのが日焼け止めです。
日焼け止めはしっかり正しく使うと、紫外線を効果的に予防してくれます。
でも、日焼け止めを買うとき、SPFやPAという表記があってどういう意味だろうと疑問に思ったことはありませんか?
なんとなく数値が高い方が予防してくれそう…などと適当に選んでいませんか?
そこをしっかり理解して選ばないと効果的な紫外線対策はできません。
SPFは、UV-B波を阻止する効果の強さを表記したものです。数が大きいほど強力で、50が上限です。
日焼けして肌が赤くなりがちな方はこちらが高いものがオススメです!
PAは、UV-A波を阻止する効果の強さを+の数で表記したもので、+は4個が上限です。
波長の長いUV-A波は説明してきたように、かなりのくせ者です。
日焼けしてすぐ黒くなる方や、シワやたるみが気になりはじめている方はこちらが高いものがオススメです!
ある程度の傾向はあるとしても、私達には目視で紫外線のA波やB波の見分けはつかないですよね?
行動範囲の環境によっても変わってくるので、片方だけのケアでは済まされません。
だいたいの目安としては、下記くらいを参考にして日焼け止めを選んでください。
普段の外出 | SPF15〜25、PA+〜++ |
外回りの仕事が多い方 | SPF30、PA+++ |
レジャーや海水浴 | SPF50、PA++++ |
強ければ強いほど、肌の負担になってしまいます。
自分にとって最適な日焼け止めを知って、肌に無駄な負担をかけないよう使い分けが必要です。
日焼け止めの正しい塗り方って?
まずは塗る順番から。
- 洗顔
- 化粧水
- 日焼け止め
- 化粧下地
- ファンデ
の順が日焼け止めを効果的に発揮させます。
日焼け止めの1回分の量(顔と首の場合)は、0.8gでおよそ500円玉くらいを目処にしてください。結構多いです。
でも正しい量を使わないと十分な効果が得られません。
顔・首でこの量なので、腕や脚なども大目に塗ってください。
塗り方は、ムラ無くまんべんなく塗り、紫外線を浴びやすい鼻や頬骨は特に念入りに重ねづけします。
量も多いので白く残りがちですが、顔全体に浸透させるようなイメージで手のひらをゆっくりと押しあててください。
割と白さが無くなってくれます。
また、汗をかいたり、こすってしまうと、日焼け止めは落ちやすいので、できれば3時間くらいおきにこまめに塗りなおしましょう。
その際は、顔脂や汗をしっかり拭き取ってください。脂や汗が邪魔して日焼け止めをなじみにくくします。
最近わかってきた!ブルーライトも浴び続けると日焼けする!?
少し前からよく聞くようになったブルーライト。
ブルーライトとは、自然界に存在する光の一部で380~500nm(ナノメートル)の波長を持った青色光のことで、人が見える光の中でも波長が短く強いエネルギーです。
400nmより短くなると紫外線になるので、紫外線の次に短い波長をもった青い光です。
LED照明やパソコン・スマホなどに多く含まれています。
そのイメージがあるせいか、ブルーライトは人工的な光のように感じますが、太陽光に含まれています。
フランスのニース大学の実験によると、ブルーライトを浴び続けると日焼けしてしまうというのです!
目に悪影響が出るというのはよく聞いていましたが、日焼けしてしまうとは!
でも、安心してください!パソコンやスマホでは、日焼けするほどのブルーライト量ではないので大丈夫だそうです。
まとめ
確かに、いくら紫外線を予防するためとはいえ、これ全部やっている人を見かけるとイケてないですよね。
見た目も暑苦しいし…。
それでも100%の予防もできないなんて報われません。
でも、確実に紫外線は浴び過ぎると肌にはよくありません。
一度日焼けをしてしまうとシミになったりもしてしまいます。
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日焼け止めだけでもケアできる範囲なのか、帽子や日傘なども組み合わせた方がいいのかなど、外出する時間や場所など状況を考えて、不審者にならないようお洒落にケアしていきましょう!