老眼は目の老化です。
加齢とともに誰もが遅かれ早かれなってしまいます。
スマホやパソコンなどの影響で、早い人だと30代後半に症状が出ることもあるようです。
老眼になってしまうと本当に不便ですよね。
近くの文字がぼやけてピントが合わなくなり、離したり近づけたり目を凝らし必死です。
特に数字など6なのか8なのか見分けがつかなくなったり…などなど(笑)
かといって老眼鏡も抵抗があるんですよね。
目のためには老眼鏡をかけた方が良いのは分かっていても、老眼であることを受け入れるのがイヤだったり、持ち歩いたり、わざわざ着けるのが面倒だったり…。
できればいつまでも裸眼で頑張りたいですよね。
少しでも老眼を遅らせる対策方法のひとつとしてサプリメントがあります。
老化によって動きが悪くなる原因を緩和してあげる栄養素をサプリメントでサポートしてあげるのです。
毎日の食事で摂取できれば理想ですが、結構大変なので不足しがちな栄養素をサプリメントで補ってあげましょう。
でも、老眼を遅らせる栄養素ってどんなものがあるのでしょうか。
老眼に有効なサプリメントの成分と1日の必要摂取量をご紹介します。
多々あるサプリメント商品の中から、理想的なものを選ぶ目安にしてください。
老眼については下記記事に詳しくまとめていますので参考にしてください。
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老眼対策でサプリメントは効果があるの?
老眼になってしまう原因を簡単にいうと、
- 老化や紫外線の影響により水晶体が硬くなる
- 老化や目の酷使によって目の周りの筋肉が上手く働かなくなる
…などが主な原因です。
水晶体も肌同様にタンパク質(コラーゲン)で出来ていますので、老化とともに弾力性がなくなってきます。
さらに紫外線の影響も大きいく、紫外線を浴び過ぎると活性酸素が多く発生し水晶体を酸化させ硬くしてしまいます。
また、目の周りの筋肉も老化で筋肉量が減少し萎縮してきます。
さらにスマホやパソコンの普及で目を絶えず酷使し筋肉は常に緊張し疲労しています。
いわゆる眼精疲労ですが、これも老化に拍車をかけています。
この原因を緩和してあげられたら、老眼の進行を遅らせることができます。
老眼対策としては出来ることは色々ありますが、体の中からのアプローチとしてサプリメントは有効です。
まず早急にやらなければいけないのは、活性酸素の除去と眼精疲労の解消です。
サプリメントが有効な理由としては、効果の見込める栄養素を摂取できることにあります。
サプリメントを選ぶ際に、抗酸化作用(活性酸素を除去する)のある成分や眼精疲労を解消する成分がどれくらい入っているかを参考にしてみてください。
老眼対策に有効なサプリメント成分
老眼に効果が見込める主な成分は以下の10種類です。
- アントシアニン
- ルティン
- アスタキサンチン
- DHA
- ビタミンA
- βカロテン
- ビタミンB群
- ビタミンC
- ビタミンE
- 亜鉛
聞いたことのあるものないものありますね。老眼にどう作用するのか簡単に紹介していきます。1日の摂取目安量(18〜50歳女性の平均摂取量)も調べていますので参考にしてください。
アントシアニン
アントシアニンはブルーベリーやカシスなどに含まれている青紫色の天然色素です。
- 高い抗酸化作用
- ロドプシンの再合成を助ける効果(ロドプシンは網膜にある色素で、受け取った光を電気信号に変換し脳に送信する働きをする)
- 網膜の毛細血管の保護や強化
- コラーゲンの合成を促進する効果
- 夜盲症の予防
- 眼精疲労の回復と予防
- 視力の回復
- 血行を良くする効果
【1日の摂取目安量】40~90mg
ルティン
ルティンはカボチャやニンジンなどに含まれている黄色の天然色素です。
- 高い抗酸化作用
- 有害な光を遮断する効果
- 目の網膜の保護
- 眼精疲労の回復と予防
- 視力の回復
- 目の疾患予防
【1日の摂取目安量】6~20mg
アスタキサンチン
アスタキサンチンはエビやカニ、サケなどの魚介類に含まれている赤色の天然色素です。
- 高い抗酸化作用
- 目の周りの筋肉疲労の回復
- ピント調節機能の改善
- 血管の老化防止
- 眼精疲労の回復と予防
- 目の疾患予防
【1日の摂取目安量】6mg
DHA
DHAはサバやアジなどの青魚に含まれている不飽和脂肪酸です。
- 網膜細胞の活性化
- 網膜の血流を良くする効果
- 眼精疲労の回復と予防
- 視力の回復
【1日の摂取目安量】DHA・EPA両方含め1000mg
ビタミンA
ビタミンAは鶏や豚のレバーなどの動物性食品に含まれるレチノールと、緑黄色野菜などの植物性食品に含まれるカロテンの2種類あります。
カロテンは食品の場合はビタミンAの構成になっておらず体内で変化してビタミンAになります。
なので、βカロテンとして別枠を設けています。
ここでのビタミンAは動物性食品のレチノールとします。
- 光を感じる網膜にある色素ロドプシンの構成成分
- コラーゲンを増やす
- ドライアイの予防
- 夜盲症の予防
- 眼精疲労の回復と予防
- 目の健康維持
【1日の摂取目安量】650〜700μg
※この数値はレチノールとカロテンの合計数値です。過剰摂取は色々な副作用があるので注意が必要!
βカロテン
βカロテンはモロヘイヤやニンジンなどの緑黄色野菜に多く含まれ、体内でビタミンAに変換されます。
- 高い抗酸化作用
- 光を感じる網膜にある色素ロドプシンの構成成分
- ビタミンD、ビタミンEの働きを助ける
- ドライアイの予防
- 夜盲症の予防
- 眼精疲労の回復と予防
- 視力の回復
- 目の健康維持
【1日の摂取目安量】650μg
※この数値はレチノールとカロテンの合計数値です。βカロテンの1日の摂取目安量は定められていません。
ビタミンB群
ビタミンB群は、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸などがあり、多くの種類の酵素の補酵素(酵素の働きを助ける)として働きます。
特に老眼に効果があるのがビタミンB1、B2、B6ですが、お互い絶妙に助け合いながら働くので、一緒に摂る必要があります。
- 抗酸化作用
- 目の周りの筋肉疲労の回復
- ドライアイの予防
- 視力の回復
- 目の健康維持
【1日の摂取目安量】
ビタミンB1…1.1mg
ビタミンB2…1.2mg
ビタミンB6…1.1mg
ビタミンC
ビタミンCは、パプリカやブロッコリーなどの野菜や、レモンやキュウイなどの果物に多く含まれた水溶性ビタミンです。
- 高い抗酸化作用
- 水晶体の透明度を維持
- 毛細血管の保護や強化
- コラーゲンの生成を促進する効果
- 目の疾患予防
【1日の摂取目安量】100mg
ビタミンE
ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類や、ウナギなどの魚介類、アボカドなどに多く含まれた脂溶性ビタミンです。
- 高い抗酸化作用
- 細胞の老化防止
- 毛細血管の保護や強化
- 血行を良くする効果
- 眼精疲労の回復
【1日の摂取目安量】6mg
亜鉛
亜鉛は、ウナギや牡蠣などの魚貝類や、豚レバー、納豆などに多く含まれた栄養素です。
ルティンやビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなど一緒に摂取することで効果を発揮してくれます。
- 高い抗酸化作用
- コラーゲンの生成を促進する効果
- 目の疾患予防
【1日の摂取目安量】8mg
サプリメントを選ぶ際に確認したい表示
サプリメントを選ぶ際に1つの参考にしたいのは、その商品に以下の表示があるかどうかです。
- 機能性表示食品
- 栄養機能食品
- 特定保健用食品(トクホ)
これらの表示のないサプリメントは一般食品にあたり、あくまでも補助をする食品(健康補助食品、栄養補助食品、栄養調整食品 など)であり、科学的根拠に基づいた機能性をいえない商品です。
この3つの表示は保健機能食品であることを表しています。
そもそも医薬品以外は効果効能の表示はできませんが、効果効能を期待させる一般食品(健康補助食品、栄養補助食品、栄養調整食品など)が多く出回っているため、新たに国が規定基準を設定し、その規定に沿った商品に国からのお墨付きを与え、保健機能食品と一般食品をしっかり区別したのです。
機能性表示食品
機能性表示食品とは、事業者(企業など)が責任を持って科学的な根拠に基づいた機能性(健康維持や増進に役立つ)を明確にし、安全性や機能性の根拠に関する情報を消費者庁官庁に届け出たものです。ただ注意したいのは消費者庁官庁の許可を受けたものではない事です。
栄養機能食品
栄養機能食品とは、ビタミンやミネラルなど栄養成分の補給のための商品で、科学的に証明された成分が国の定めた規格基準を満たしているものに表示できます。
特定保健用食品(トクホ)
特定保健用食品とは、有効性や安全性について国から許可を得た商品です。特定保健用食品には認可のマークがついています。
表示の信憑性順
信憑性からいうと、
医薬品 > 特定保健用食品 > 栄養機能食品 > 機能性表示食品 > 一般食品
…ということです。
たくさんあるサプリメントの中から選ぶ時に迷ったら、この表示を参考にするのもいいでしょう。
一般食品よりは、機能性表示食品の方が企業の責任でとはいえ機能性の根拠を国に提出されている分だけ信用ができますよね。
栄養機能食品や特定保健用食品なら尚更です。
まだまだサプリメントではこういった表示の商品は少なく一般食品が多いので、選択する際にチェックしてみましょう。
まとめ