女性はネイルなどのお洒落に敏感ですよね。
そう、指先って何気に目につくんです。
ファッション、メイクやヘアスタイルに次いで目立ってセンスが出てしまう部分。大人の女性としても気が抜けないですよね。
なのに、40代になって急に爪に縦線が目立ってきたり、爪先の方が割れてきたりと、爪のトラブルが増えてきたという声をよく聞きます。
残念ながら加齢が大きく関係していることは間違いありません。
でも、加齢に負けたくないですね!華麗な加齢の取り方を探しましょう!
今回は、爪が割れてしまう原因と予防する方法を調べました。
丈夫な爪にして、いつまでも指先のお洒落を楽しみましょう!
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そもそも爪って何?
爪は、皮膚を守ったり指先で物をつかむ力を支えるために、皮膚が硬くなってできたものです。
ザックリ言えば爪は皮膚の一部なのです。
タンパク質が変化した「硬ケラチン」でできています。
ちなみに皮膚は「軟ケラチン」でできています。この違いは硫黄を含むアミノ酸「シスチン」の割合によって変わってきます。
シスチンの割合が多い「硬ケラチン」からできているので皮膚とは違って硬い爪になるのです。
40代になると加齢によって老化してきます。
皮膚や爪、髪などを作っているタンパク質が減少してくるので、同じような時期に一気にトラブルが起こってくるのです。…酷な話ですね。
爪の名称と働き
まずは、爪の名称と働きについて簡単に説明します。
- 爪母(そうぼ):爪の根元付近の部分。爪が作られています。
- 甘皮(あまかわ):爪の付け根にある薄い皮の部分。体内に菌が入らないようにフタの働きをしています。
- 爪半月(そうはんげつ):甘皮近くの白い半月形した部分。爪が作られたばかりで、とても柔らかいので刺激を与えないようにしましょう。爪に傷がついたり、段ができてしまうことも。
- 爪甲(そうこう):私達が認識している爪の部分。指先で物をつかむ力を支えるために必要。健康な状態であれば薄いピンク色でツヤがあり丈夫です。
- 爪溝(そうこう):爪床と爪の左右側面を支えている溝の部分。
- 爪床(そうしょう):爪甲の下にある皮膚の部分。爪甲に必要な栄養を届けます。
爪は根元の爪母から日々成長し、個人差はありますが1日約0.1mmくらいづつ伸びています。
40代以降になると、爪の生え替わりは、約4ヶ月くらいかかります。
4ヶ月を目処に健康で丈夫な爪に生まれ変わるようなケアをしていきましょう。
爪が割れる要因
40代以降の爪が割れる原因は加齢による老化で、タンパク質の減少や保湿機能の低下などが上げられます。
でも、加齢だけではなく、その他の要因も絡んでいる事も多いのです。
体の外側からの刺激による外的要因と、体の内側に原因のある内的要因の二つに分けて説明します。
外的要因と注意すること
爪が割れてしまう外的要因としては、
- 強い衝撃
- 爪の間違ったケア
- 食器などの洗剤
- 除光液
- 手を洗いすぎ・手が濡れている状態が多い
などが上げられます。
強い衝撃
指の先にある爪は、どうしても外部からの刺激を受けてしまいます。
何かにぶつけたり、引っかけたり、外からの強い衝撃によって爪が割れてしまう場合、これは注意するしかありません。
爪が割れ、痛みがあったり内出血や流血があった場合は、病院で受診してください。
爪の間違ったケア
爪の切り方が悪く何かに引っかけて割れたり、爪の形を整えるやすりで爪を傷つけてしまい割れやすくなったりする場合があります。
丁寧に爪を切っていますか?小さなささくれや爪の形には気を付けてください。
切り損じた小さなささくれが残っていると衣服や布製の物に引っかかって爪が割れやすくなります。
爪の形も先が尖り過ぎたり、逆に角張り過ぎても折れやすくなり、ちょっとした物に引っかかったりしてしまいます。
また、やすりもかけ過ぎると傷が付いて割れやすくなりますので、注意が必要です。
食器などの洗剤
毎日使う食器洗剤などは、爪の油分が剥ぎとってしまいます。
油分を取られた爪は乾燥して割れやすくなります。
家事の後は、ハンドクリームや乳液などでしっかり保湿してください。
爪の根元の甘皮部分を意識して保湿すると、つややかな爪になってくれます。
生まれたての爪がしっかり保湿されてキレイに成長します。
食器を洗う際は、ゴム手袋などで直に洗剤に触れない様にするなどの工夫も。
除光液
ネイルを落とす除光液も、爪にはかなり負担になっています。
ネイルと一緒に爪の水分と油分を溶かしてしまうのです。
頻繁に除光液を使うと、爪は乾燥してしまい割れやすくなります。
なるべく刺激の少ない除光液を選び、回数もなるべく少なくしましょう。そして、しっかり保湿です!
手を洗いすぎ・手が濡れている状態が多い
手の洗いすぎや手が濡れている状態が多いと、爪の油分が奪われっぱなしで、しかも水分の過剰になり爪がモロくなってしまいます。
なるべく手の洗いすぎを止め、しっかりと手を拭きましょう。
仕事でどうしても手が濡れてしまう場合は、ゴム手袋をつけたりと工夫し濡れたまま長時間いない様にしましょう。
内的要因と注意すること
爪が割れてしまう内的要因としては、
- 加齢による老化
- 栄養不足
- 血行不良
- 病気の症状
などが上げられます。
加齢による老化
爪甲の下にある皮膚の部分の爪床が、加齢によりタンパク質が減少してしまうことで、爪の方にも影響がでてきている状態です。
爪は髪と同じでもう死んでいる細胞ですから、爪自体をケアしてどうにかなるものではありません。
生まれ変わってくる爪に良いケアをするしかありません。
減少したタンパク質の特にケラチンをしっかり取ることが大切です。
でも、ケラチンがダイレクトに含まれている食べ物はありません。
ケラチンは体内で作られています。タンパク質がアミノ酸に分解され、亜鉛の成分が加わってケラチンが作られます。
なので、まずはタンパク質をしっかり摂りましょう。
タンパク質を多く含む食品は、魚類、肉類、卵、大豆、乳製品などです。
タンパク質をアミノ酸に分解するときに必要なのがビタミンBです。ビタミンBも不足しないようにしましょう。
ビタミンBを多く含む商品は、マグロ、カツオ、さんま、鶏のささみ、牛レバー、バナナなどです。
亜鉛は、肉類、魚介類、チーズ類に含まれています。
食事だけではなかなか摂れない場合は、サプリで摂るように心がけましょう!
栄養不足
最近はカロリーばかり高くて栄養の少ない食べ物が多かったり、無理な食事制限のダイエットで間違った美しさを追ったりと、こんなに豊かな時代でも栄養失調な状態の人が多いそうです。
必要な栄養を摂らなければ、健康的で自然な美しさは手に入りません。
不健康なやり方や状態では、どこかしらにトラブルが起こってきます。
体を健康に維持する栄養はしっかり摂ることが大前提です。
爪は、指先の末端にあり栄養が行き届きにくい箇所です。栄養不足が爪の割れる原因であることも多いので、健康のバロメーターでもあります。食生活を見直し、キレイな爪と健康を手に入れましょう。
キレイな爪に必要な栄養素は、
- タンパク質
- コラーゲン
- ケイ素
- ビタミンA
- ビタミンB2
- ビタミンE
- 鉄
などです。
栄養素のそれぞれの働きや、栄養素を多く含む食品をまとめました。
◎タンパク質
多く含む食品:動物性は、魚類、肉類、卵。植物性は、白米、玄米、大豆、乳製品など。
◎コラーゲン
多く含む食品:牛すじ、豚足、鳥皮、手羽先、鳥なんこつ、ウナギ、鮭の皮、鯛、フカヒレ、貝類など。コラーゲンはビタミンCと一緒に摂ると効果的です。ビタミンCを多く含む食品はブロッコリー、レモン、みかん、柚子、イチゴ、キュウイ、アセロラ、ジャガイモ、サツマイモなど。
◎ケイ素
多く含む食品:サンマ、サバ、雑穀、玄米、ジャガイモ、サツマイモ、里芋、トウモロコシ、ナス、シイタケ、大豆、納豆、味噌、蕎麦、ごま、ワカメ、ひじきなど。
◎ビタミンA
多く含む食品:鶏レバー、豚レバー、牛レバー、ウナギ、卵黄、緑黄色野菜(カボチャ、にんじん、ほうれん草など)など。
◎ビタミンB2
多く含む食品:豚レバー、牛レバー、鶏レバー、ウナギ、卵、緑黄色野菜(にんじん、ほうれん草、アスパラガスなど)、リンゴ、パパイア、大豆、乳製品など。
◎ビタミンE
多く含む食品:あんこうのきも、たらこ、すじこ、ウナギの蒲焼き、カボチャ、モロヘイヤ、とうがらし、アーモンド、抹茶、サフラワー油、とうもろこし油など。※サフラワー油やとうもろこし油などの油に含まれているビタミンEは、加熱すると壊れてしまうので、ドレッシングなど加熱しない方法で摂りましょう。
◎鉄
多く含む食品:豚レバー、鶏レバー、大豆、煮干し、あさりの佃煮、あおのり、ひじき、焼き海苔、きな粉、パセリ、ゴマなど。
肌をキレイにする栄養素と結構かぶっていますよね。
しかも、爪と髪は同じ硬ケラチンでできていて髪にも良いので、肌と髪も同時にキレイにできるわけです。
日々の食事でなるべく意識して取り入れて、キレイな爪を取り戻しましょう!
なかなか全ては取り切れないと思いますので、サプリを上手く使っていきましょう。
血行不良
女性に多い冷え性も、爪を割れやすくする原因になっています。
冷え性は血行不良が原因。体の末端にある指先まで血液が上手く循環していないので、爪に必要な栄養素や酸素が届いていないのです。
食生活で血行を良くしてくれるビタミンEや、酸素を運ぶ鉄をしっかり摂ったり、適度な運動をして体を温め血行を良くすることを心掛けましょう。
病気の症状
爪は体の状態を反映しています。爪の変化は、体の異常を表している場合もあります。爪を観察するだけで気付ける病気もあるので、知識として記憶に入れておくのも大切なことです。
爪に横じわ | 貧血、糖尿病、亜鉛欠乏症など |
匙状爪(爪が上向きに反っている) | 貧血など |
ばち状指(指先を覆うように爪が曲がっている) | 肺がん、間質性肺炎、肺気腫、先天性心疾患、感染性心内膜炎、うっ血性心不全、クローン病、肝硬変など |
爪の色が青紫色 | 血行不良、肺疾患、心臓疾患など |
爪の色が白濁色 | 貧血、肝硬変、腎不全、糖尿病など |
爪の色が赤色 | 多血症、心筋梗塞、脳血栓など |
爪の色が黄色 | 爪甲剥離症、胆汁分泌障害、心臓病など |
爪の色が黒色 | アジソン病、肝性フィリン症など |
爪に黒い縦線 | 炎症、内出血、爪甲帯状色素沈着症、皮膚ガン、アジソン病など |
ざっと紹介しましたが、爪の症状で当てはまる場合は、念のため病院で受診してみてください。
まとめ
美しい爪をキープすることは、健康な体を維持することでもあります。
全ては関連していて、切り離して考えられないのです。体に必要な栄養素をしっかり摂り、爪が割れてしまう外的な原因も少なくし、美しい爪を手に入れて、ネイルなどのお洒落もたっぷり楽しみましょう!