鷲子山上神社について
鷲子山上神社は大同2(807)年に創建され、天日鷲命(アメノヒワシノミコト)といわれる鳥の神様がお祀りされています。
フクロウは昔から『神様のお使い』とか『幸福を呼ぶ神鳥』として崇敬されてきました。
昔というのも、日本神話にまで遡ります。
天照大御神が岩戸に隠れてしまわれ、岩戸の前で楽しげな舞や楽器の演奏をして出てきていただこうと試みていた時、どこからか飛んできた鳥が楽器の先にとまったそうです。
これを見た八百万の神々はめでたいことの前ぶれと喜び、神の鳥『天日鷲命』と名を与えられたといういわれがあります。
福を招く、運気上昇、金運アップの御利益はここからきているようです。
また、鷲子山上神社の繭気属性(けんきぞくせい)は火属性で、思考や行動を活性化させる効果のあるパワースポットなので、物事が停滞して運気が下がり気味な人は是非お参りしてみてください。
火属性の鷲子山上神社と相性の良い属性は空、火、地の人です。
繭気属性については『パワースポットにも相性がある!?あなたの属性に合った場所に行こう!』で詳しくまとめていますので参考にしてください。
鷲子山上神社に到着!
鷲子山上神社は栃木県と茨城県の県境の標高470mの山頂にあります。
道幅も狭くカーブの多い山道でアクセスもよくありません。
最寄りの駅からもバスは出ていませんし、タクシーでも20分くらいかかるので、できれば車かバイクで向かわれる方がいいと思います。
茨城県側と栃木県側に出入口がありますが、栃木県側は車のすれ違いが難しいほど道幅も狭くカーブも多いので、茨城県側の比較的広い道を使った方がいいです。
東京からだと車で片道2時間30分くらいかかりました。
駐車場から誘導看板に沿って進むと、お店や社務所などがあるスペースに着きます。
まず最初に鷲子山上神社の案内図をチェックしましょう。
上の図の下にある黒い吹き出しの「現在地」が今いる場所です。
その手前の左側に、かなり目立つ黄金の日本一の大フクロウ像が見えていましたが、ここは最強金運パワースポットなので後のお楽しみにしておきます。
やはりはじめに鷲子山上神社の本殿に向かい、福ふくろうロードを通って1週して、黄金の大フクロウの像というルートがスムーズでしょう。
大鳥居
社務所を通過してすぐに赤い大鳥居があります。
県境を示す看板がどーんと目に入ってきます。左が栃木県で右が茨城県。
大鳥居の真ん中が県境なんて本当に珍しいですよね。
しかも鷲子山上神社は栃木県と茨城県のそれぞれで文化財に指定されているそうです。
そういえば、さっき通ってきた社務所も道を挟んで左が栃木県で右が茨城県と別れていたのはそういうことなのですね。
どっち側から入るか悩んでしまいます(笑)。あなたならどちらから入りますか?
それでは早速、大鳥居をくぐらせてもらいましょう。神社にはそれぞれ独特の雰囲気があるものです。
鷲子山上神社は大鳥居をくぐると一気に優しく陽気な空気へと切り替わりました。
水かけふくろう
大鳥居を抜けると手水舎があり、まずはそこで手と口を清めます。
手水舎のすぐ左横にフクロウの像があって、看板には『水掛け不苦労』とあります。
このフクロウ像に水をかけて苦労を流してもらい、その後なでることで幸福を受け取るようです。
では早速、水を二回かけてなでさせていただきます。
どこをなでようか…と思い、くちばしの下をなでさせていただきました。
楼門(安養閣)
鷲子山上神社の聖域に入る楼門へやってきました。
天気が良かったこともありますが、光の反射がスゴいです。
良い気のパワースポットだからなのでしょうね。
そして驚くことに、楼門の中央にも県境が通っています。面白いですね。
ふくろうの階段
楼門を抜けるとすぐに『ふくろうの石段(不苦労の石段)』と呼ばれる階段が現れます。
大鳥居前の階段から拝殿までを含めて96段あり、片道96(苦労)して参拝し、帰る時にも96段降ることで不苦労(2×96)となって幸せになれると言われています。
…鷲子山上神社の案内図を思い出してください。
私達は本殿で参拝した後、その先に続く『福ふくろうロード』を通って大鳥居に出る1週ルートを辿りました。
ムダのないルート選択をしたつもりでしたが、往復して不苦労となる奥深い配慮を無にしてしまいました。
皆さんは本殿を参拝した後、一度大鳥居まで戻ることをオススメします。
『福ふくろうロード』は、大鳥居の近くからも行けますので、そちらから向かってください。
またまた驚きなのが、この『ふくろうの石段』の中央も県境が通っているのです。
割と急な階段で、手すりが栃木県側にしかないので、断然左側を登る人が多かったです(笑)
なぜ茨城県側には手すりがないのかというと、
階段の途中に富士山が見えるポイントがあるからなのだと思います。
このように看板が出ているので、富士山が見えるかチェックしてみてください。
いよいよ本殿!
階段を登りきると、1つ門を抜けていよいよ本殿です。
門の写真を撮ってみると、この光!本当に光の溢れる気持ちの良いパワースポットです。
やはり陽気な雰囲気とプラスのパワーを感じる本殿です。
目先のミクロな小さな事に悩んでいないで、もっとマクロに高い所から俯瞰で物事を見ないとなというイメージが心に浮かんできます。え、鳥だけに!?
頭で偏ったことを考えすぎて逆に行動できない状況の人にオススメな所でもあります。
もっと柔軟に、もっと行動を楽しみながら経験しないともったいないよと言われているみたいです。
本殿でお祀りされているのは、天日鷲命(あめのひわしのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)です。
主に天日鷲命は運気上昇、金運福徳、商売繁盛の御利益が、大己貴命は幸福健康、縁結び、金運福徳、家内安全の御利益、少彦名命は病気平癒、交通安全、厄難解消、方除け、学業成就などの御利益があります。
しっかり日々の感謝と頑張っている近況を伝え、バックアップのお願いをしましょう。
この本殿、再々々驚きですが、中央に県境が通っているそうです!どこまでも中央に県境ってスゴくないですか?
しかも、本殿の周りには特にピンポイントで強力なパワースポットがあります。
心静かにして歩いてみて、気になった場所がパワースポットです。特に火の属性の人は良い気をいただきましょう!
千年杉
本殿を参拝し、強力パワースポットで良い気を充電した後、
『福ふくろうロード』へ誘導する看板に沿って行く途中にドーンと現れる千年杉!
とちぎ名木百選にも選ばれている樹齢1,000年、直径2m20cm、周囲8mという大木です。
とちぎ名木百選ということは、ここは栃木県側なのですね(笑)
木や植物は、ただ一生懸命『今』を生きていて、キラキラしています。
こうしてパワースポットに来て木々や自然に触れると、なに遠回りしているんだろうと気付かされます。
木々や自然は説教じみたことは全く言いませんが、その生き様と真っ直ぐなパワーを感じさせてくれるのです。
この千年杉も同じ世界に生きている私達に無償のエールをおくってくれています。「お互い精一杯この時間を楽しんで生きようね!」って。
なので、「もちろん!千年杉さんに負けてられないからね!」って千年杉さんにエールを返しておきました。
三本杉神社
千年杉から道なりにいくと、三本杉神社があります。
ここは毎年11月の第3土曜日に籠物、旗3本、白酒、小粒餅、茹で小豆をお供えし、秋の実りへの感謝と多くの人の幸福をお祈りする『夜祭り』が行われる神社です。
お祭りの最後にゆで卵が参列者に配られるそうです。
夜に神社などに立ち入る事って少ないですから、夜祭りの日に参拝するのも良さそうですね。
奥山稲荷
三本杉神社からしばらくいくと、なだらかな下り階段になり奥山稲荷が見えてきます。
その階段の途中にもたくさんのフクロウ像があります。
本当に和みますね。
立派な鳥居に出て、奥山稲荷に到着です。
ここは伏見稲荷大社が祀られていて、防災・芸能・五穀豊穣・商業の神として尊信されています。
福ふくろうロード
奥山稲荷を参拝して道なりにいくと約350m続く『福ふくろうロード』に繋がります。
100体は下らないたくさんのフクロウ像が並んでいて圧巻です。
運気上昇や厄除け、縁結びなど、それぞれの願いをこめて作られたフクロウ像をなでて回りましょう!
取材した時期はGW中であったため緑一杯でしたが、この道は初夏にはあじさいが、冬には寒椿が楽しめるようです。
お願い木彫りフクロウ
『福ふくろうロード』でグルり1週して大鳥居に戻るまであと少しという所に、木彫りの3体のフクロウ像が姿をあらわしました。どうやら『お願い木彫りフクロウ』という像らしいです。
中央が天日鷲命(あめのひわしのみこと)、右が大己貴命(おおなむちのみこと)、左が少彦名命(すくなひこなのみこと)のお使いのフクロウだそうです。
このお使いのフクロウ像にお願いをして大神様に届けてもらうようです。
みんななでていくのでしょうね、木の表面がツルツルピカピカしています。
多分に漏れず、願いを思いながらいっぱいなでさせていただきました。
亀井戸
『お願い木彫りフクロウ』を過ぎて少し進むと、伝説の『亀井戸』へと降る階段があります。
伝説というのは、鷲子山上神社は山頂にあるので水に不自由することが多く困っていたところ、神のお告げにより井戸を掘り亀の形をした石を井戸底に沈めたところ、涸れることなく水が出るようになったという言い伝えがあるそう。
ポンプでくみ出せる様になっていて、健康長寿のご神水として有り難く水筒に入れて帰られる人もいました。
井戸わきに、水占いみくじがあったので、ひいてみることに。
おみくじは写真のように何も書かれてありません。
そのおみくじを井戸の水に浸すと、文字が浮き出てきます。
早速、井戸水に浸してみましょう。
だんだん文字が浮き出てきました。
伍智院
亀井戸を後にして、すぐに看板が。
『ふくろうがいっぱい展』は伍智院という所でやっていました。
どうやら宮司さんの趣味で集めたフクロウグッズがいっぱいになって、せっかくだから展示しようという企画のようです。
いたる所フクロウ尽くしです。よくぞここまで集めた!と宮司さんの並外れたフクロウ愛に関心します。
ぬいぐるみやキーホルダー、絵本にお酒のパッケージまで、フクロウがモチーフであれば何でも集めておられるのでしょう。
もう一度言わせてください、宮司さんの並外れたフクロウ愛に関心します!
あなたに見つかられるでしょうか。この中にフクロウに紛れて『たぬき』がいることに!
それが証拠の写真だ(笑)!!!!
宮司さんのちょっとしたイタズラでしょうか。
あ、ちなみに『伍智院』は、水戸黄門で有名な水戸光圀公が立ち寄った際に休憩された所だそうです。
日本一の大フクロウと金運不苦労御柱
大鳥居まで戻ってきました。
後はいよいよ最強金運アップのパワースポット『金運不苦労(フクロウ)御柱』に向かいます。
階段を登る前から見える黄金の大フクロウ像の大きさと可愛さに目を奪われます。
この黄金の大フクロウ像は全高7mもあり、その下の中心に『金運不苦労御柱』があります。
『金運不苦労御柱』の周りはものスゴく強力なパワースポットになっていますので、たっぷりパワーをチャージさせていただきましょう。
備え付けの棒で御柱を3回叩き、両手で抱きつくと、叩きだされた苦労や悩みを大フクロウが運び去り、代わりに金運福徳や開運幸福を運んできてくれます。
この御柱を叩いた多くの人が、高額宝くじやロトが当たったりと金運がアップする御利益を受けています。
ちょっと余談ですが、たくさん叩かれている御柱がどうなっていくか知っていますか?
この写真は大フクロウ像の片隅にひっそりと建っている前代の御柱です。
たくさんの願いを受け取ってきたのを物語る大きな穴が空いてます。
感謝と共にお疲れさまでしたと一声かけてあげてください。
また、御柱を守るように建っている黄金の大フクロウ像は4本の柱で支えられています。
4本の柱は『四神の御柱』と呼ばれ、除災・方除けの御利益があります。
手前右(南)から『朱雀の御柱』、
手前左(西)が『白虎の御柱』、
奥の右(東)が『青龍の御柱』、
奥の右(北)が『玄武の御柱』で、それぞれ柱の楕円部分に手を当てて厄除け・方除け・災難除けを願えば、大フクロウがその願いを届けてくれます。
人が多いと焦ってしまいますから、なるべく人が少ない時間に訪れて、ゆっくりと『金運不苦労御柱』や『四神の御柱』で願いを込めてください。
フクロウの鐘
『日本一の大フクロウ像』の左側に『フクロウの鐘』があります。
家内円満、恋愛成就、子授け、職場円満など人との絆への願いを込めて備え付けの木槌で1回静かに鐘を叩きます。
この鐘を叩いて結婚が決まったり、子どもを授かったりなどの御利益があったという報告が数多くあるようです。
フクロウのポスト
『日本一の大フクロウ像』の右側には、可愛らしい赤い『フクロウのポスト』があります。
この『フクロウのポスト』に、願い事を書いたフクロウ祈願文と初穂料(おこころざし)を封筒に入れ、神様宛に投函します。
封筒などはポストの近くのテーブルにあるので持参しなくても大丈夫です。
もちろんこれは神様宛のポストで普通郵便ではありません(笑)
願い事が叶いやすい祈願文の書き方は、お願い事の前にしっかり感謝を伝えることだそうです!
本宮神社
『日本一の大フクロウ像』の奥には本宮神社があります。昔はこの本宮神社に鷲子山上神社があったそうです。
だからこの本宮神社の周りに強力なパワーを感じるのでしょうね。必ず立ち寄って欲しいパワースポットです。
金運だんご
『日本一の大フクロウ像』から社務所のある最初のスペースに戻ってきました。
ゆっくり写真を撮りながらでも、だいたい1時間ちょっとくらいで鷲子山上神社をグルリ1週堪能できます。
ほどよくお腹が空いてきたところに、社務所横にある『ふくろう椿茶屋』の前を通りかかりました。
『金運だんご』なる気になるブースが出ています。
金運アップのパワースポットでパワーチャージした直後で『金運だんご』を食べないで帰るなんてありえませんよね。
だんごを食べて、さらに金運をアップさせましょう。
この『金運だんご』は生地にカボチャが使われていて、金運アップしそうな縁起のよい黄金色になっています。
その上から甘めの味噌が塗られていて、お味も美味しいかったです。
黄金色の金運だんごは一串300円です。
金運を上げるフクロウお守り
参拝のシメはやはりお守りの購入です。
鷲子山上神社の金運を上げるお守りは絶対に欲しかったので、帰る前に見にいきました。
モチーフがフクロウなので、可愛いのは間違いありません。
ざっとみて40種類くらいはあるでしょうか。
願いも色々ありますが、まずは金運アップのお守りはマストです。
汚れにくくてコンパクトで可愛いもの…ということで、たくさんある中からチョイスしたのがこの2つです。
写真の左側のお守りはズバリ『福ふくろう金運守』で、お腹部分がキラキラガラスの可愛い金色フクロウです。
ちょこっと首が動くのもとても可愛いんです。価格は1,000円です。
右側のお守りは『大フクロウ守』で、黄金のフクロウと金粉が球体の中で浮遊しています。
このお守りは欲張りで、全ての願いを叶えてくれます。価格は1,000円です。
まとめ
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