間違ったポジティブ思考
ポジティブ思考って結構誤解されています。
私もそうだったのですが、強引に明るい考え方に置き換えたり、無理に良い方に捉えるようにして笑顔を作る…これがポジティブ思考だと思っていませんか?
それであなたの感情が、自分のその頑張りで満たされたり楽しいのであればいいのです。
でも、そのポジティブ思考をすることによって、あなたの感情が違和感や無理を感じているのであれば、「間違ったポジティブ思考」になっています。
頑張ってポジティブ思考しようとすればするほど、感情がモヤモヤして苦しくなって、さらなるネガティブな感情を引き起こして全くの逆効果です。
感情が伴っていないので、心地の悪い状態になるのです。
そして、なんでポジティブ思考に考えられないのかと自分を責め始めます。
「本当のポジティブ思考」というのは、怒りや悲しみ、不安やイライラなどの嫌な気分から抜け出して自分の気持ちを平和に良い気分を保つことです。
なので、どんなにスーパーポジティブ思考の定型であっても、あなたの感情がザワザワ・モヤモヤするのであれば、考え方の方向性を変える必要があります。
あなたの感情を無視しないでください。
例えば、あなたが同僚に仕事のやり方について批判されたとします。
とっさにあなたの感情は、どう思ったでしょうか。
- 「やっぱり私なんかが仕事を仕切るなんて無理だったんだ…」
- 「部下のミスのせいで、こんなやり方になっただけで、私のせいじゃない!」
- 「はぁ〜!?そうしないといけない事情があるんだよ!自分の都合ばっかり主張しないでよ!」
- 「なるほどね〜。そういう問題が起こっていたんだ。」
- 「言いにくい批判をしてくれて有り難い。この仕事がもっとやりやすくなるチャンスだ!」
この中に当てはまるものがありましたか?
①から⑤になるにつれてどんどんポジティブ思考になっていきます。
①は何でもかんでも自分が悪いと思い込んでいる自己卑下の状態です。一見謙虚に見えますが、このネガティブ加減は生きていく上で一番ツラい状態です。
②は人のせいにして、非を認めず自分を守ろうとしている状態です。でも自分をちゃんと守ろうとしているので①の自己卑下よりはマシです。
③は怒りに対して怒りをという感じになっていますが、ちゃんと自分の主張ができている状態です。
④はすぐ問題を解決しようとしている前向きな状態です。
⑤はピンチやトラブルもチャンスに変えられる超ポジティブな状態です。
①〜③はネガティブ思考、④⑤は完全なポジティブ思考だと言えますね。
ここでは①のような感情になったとします。すぐ自己卑下しちゃうネガティブ思考ですね。
こんな感情で長い時間いたら、また自己卑下しないといけない状況を引き寄せてしまいますから、ポジティブ思考に切り換えようと頑張ります。
「間違ったポジティブ思考」をしがちなタイプは、現在が①のネガティブ思考な感情なのに、いきなり⑤に頑張ってなろうとするワケです。
これは無理なんです。
①タイプの人は、上手くいかないのは全て自分がダメだからだと自分を責めてばかりで、前向きに問題を解決するまでに至れない思考クセを持っているのに、いきなりチャンスだ!とは到底思えないです。
ここが重要なのですが、その「ポジティブな思考」に無理を感じたり、信じられていないと、せっかく頑張ってポジティブ思考を実践しても意味がありません。
感情が「ポジティブ的王道な考えだけど、モヤモヤする、そうはいきなり考えられない」と感じてしまえば、モヤモヤした波動が出てしまうのです。この状態が良い気分なワケもありませんから、モヤモヤした波動に合った出来事を引き寄せてしまいます。
本人からしたら、一生懸命頑張ってポジティブ思考を実践しているつもりでも、モヤモヤする出来事ばかり起こって、苦しくなるばかりなのです。
では、どうしたらいいのでしょうか?
まずは5%増しくらいのポジティブ思考でいい
ネガティブから、いきなりスーパーウルトラポジティブになろうと頑張らないことです。
あなたの感情をよく観察してください。少しずつ、今より少し良い気分、心地良くなる考え方をすればいいのです。
そうですね、5%増しくらいずつでいいのです。
感情がモヤモヤしたり苦しさを感じたら、無理をせず、気持ちの落ち着く程度のポジティブ思考に切り換えましょう。
同僚からの批判も、
「同僚は人格否定をしているわけではないんだ」
「責められて正直辛いけど、陰で言われるより面と向かって言われたほうが数倍マシか。」
「解決できるかは分からないけど、取りあえず言い分をしっかり聞いてみよう。」
「この同僚もずっとやりづらい仕事を我慢して手伝ってくれていたんだな。」
「感情的になって泣かなくて良かった」
「部下のミスを言い訳にしなかった私って偉い!」
…というように、5%増しでポジティブに考えるクセを付けていくのです。
5%増しに慣れてきたら、10%増し、15%増し…と、少しずつ増やしていけばいいのです。
そうして増やしていくと、いつの間にか④や⑤のようなスーパーポジティブ思考になっています。
本当のポジティブ思考は後味が良い気分になる
幸せを引き寄せる方法は、多くの時間を良い気分で過ごすことです。
この良い気分な感情が発する波動が、素敵なことや幸せを引き寄せるので、1日24時間のうちに多くの時間を良い気分で過ごせれば、多くの素敵なことや幸せを引き寄せるのです。
日々起こる出来事に振り回されるのではなく、どんな状況でも自分の感情を良い状態で保つことが大切になります。
だから「本当のポジティブ思考」が大事なのです。
「本当のポジティブ思考」をすると、無理もないので考えた後の後味が良い気分になります。
- こんな嫌なことがあったけど、そのご褒美に大好きなアイスクリームを買って帰ろう♡
- こうやって私のサクセスストーリーが彩られていくのね〜(笑)
- いろいろトラブルが起こってキツいけど、そのお陰で仲間との絆が生まれるのね!
- 全ては良くなるようになっているから安心!
…というように、上手くいくイメージや願い通りの結果だったり、自分が嬉しい気分になる状態に感情を繋げるのです。
間違ったポジティブ思考は、必ず後味が悪くなります。
- またポジティブに考えられなかった…
- 本当はそう思えない私はダメな人間だ…
- 何か不満が残る…
- 何か心がザワザワして落ち着かない…
- 前よりイライラ・モヤモヤすることが増えた…
…というように、良い気分とは到底いえない後味が残ります。
気分がこういったように悪くなっていたら無理のある「間違ったポジティブ思考」になっていますので、注意してください。
後味の良い5%増しのポジティブ思考に切り換えましょう!
どうしてもポジティブに考えられない時は
ひどく落ち込んだり怒ったりして、どうしても5%増しのポジティブ思考すらできない時もあるかも知れません。
そんな時は、その「出来事」を考えることを止めましょう。
考えれば考えるほどネガティブな感情になってしまうなら、考えるのを止めて、問題を一時保留するのです。
問題を放り出しているようで、無責任に感じますか?
でも、ネガティブな感情でいる時間が長ければ長いほど、ネガティブな波動を発してしまい、そのネガティブな波動に合った物事が引き寄せられます。
忘れないでください。あなたの感情から発せられる波動によって、引き寄せられるコトは決まるのです。
問題をしっかり考えて解決方法を見つけないといけないと思い込んでいる人が多いですが、その時の感情の波動が引き寄せる物事を左右することを常に覚えていてください。
問題を保留して良い波動を心掛けると、いいアイデアが浮かんだり、助けてくれる仲間がでてきたりして、その良い波動に引き寄せられて状況が変わってきます。
どうしてもネガティブな感情を引きずる時は、その問題を考えるのではなく気分転換をしましょう。あなたが良い気分になることをするのです。
例えば、
- 好きな事に集中する
- 楽しいコトを考えてワクワクする
- 好きな本や漫画、映画をみて感動したり刺激を受ける
- バラエティーなどをみて大笑いする
- 好きなアーティストの曲を聴く
- カラオケでガンガン歌って盛り上がる
- 大好きな人達と一緒に過ごす
- マッサージやお風呂などでリラックスする
- 大好きな食べ物を食べる
- スポーツなどで気持ち良く身体を動かす
- キレイな景色や自然を感じて感動する
- バイクでツーリングしたり、車でドライブする
- 可愛いにゃんこやわんこと遊んで癒やされる
- 太陽の匂いのする干したての布団で眠る
…などなど、本気で楽しみリラックスするのです。
こういったときの波動はとてもポジティブ。そういう時間を1秒でも増やしていくのです。
仕事中であれば、どうしてもその問題に向き合わないといけない状況にありますよね。上記のような気分転換もできません。
そんな時は「何とかなる、必ず良い方法が見つかる」と信じて、上手くいって笑っている自分をイメージしてから、問題に向かいましょう。
上手く良いようにイメージが出来ない時は、「私に出来ないような仕事は回ってこない」ことを思い出してください。
大丈夫です、逃げない限り必ずあなたに解決できますから!
そう思うにも感情的に無理があるなら、「なるようになる」と腹をくくってください(笑)。
感情をネガティブでもポジティブでもないニュートラルな状態にして、今あなたにできることを淡々とこなすのです。
何かの行動を起こして集中すれば、ネガティブな思考も止まります。
まとめ