街中を歩いていると、遠くからでも目を引くキレイな肌の人を見かけたことはありませんか?
メイクなどで誤魔化していない、内側から感じさせるキレイさ…。
キレイな肌は清潔感や透明感なども相まって、とても美しい印象を与えます。
全ての人が同じ肌の構造をしているはずなのに、なぜこんなに差があるのでしょうか?
キレイな肌を維持するには、肌の構造から幾つかの条件があります。
それをクリアしている人がキレイな肌を維持できているのです。
キレイな肌を維持する6つの条件を知って、是非今後の肌ケアの参考にしてください!
それにはまず肌の構造について理解しておく必要があります。肌の構造について関連記事で詳しく説明していますので参考にしてください。
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キレイな肌の6つの条件
若い頃はそんなに手を掛けなくても肌はキレイでした。
でもある程度年齢を重ねてくると乾燥やシワ、シミなど肌のトラブルが増えてきます。
できればいつまでも健康的で若々しいキレイな肌でいたいですよね。
お肌の曲がり角を迎える30代、40代や50代でもとてもキレイな肌をしている人はいます。
そういう人達の肌状態はいったいどうなっているのか気になりませんか?
肌の構造を踏まえたうえで、キレイな肌とはいったいどういう肌の状態のことをいうのか簡単に説明していきます。
キレイな肌の条件は6つあります。
- キメの細かさ
- 正常なバリア機能
- 正常な周期のターンオーバー
- 表皮細胞を作り出す基底層の維持
- 肌のハリや弾力を保つ線維芽細胞の維持
- 血行の良さ
それぞれ見ていきましょう。
キメの細かさ
肌をよく見てみると細かい三角形やひし形の網目状の模様になっています。
この線を「皮溝(ひこう)」、線と線の間の三角形やひし形の部分を「皮丘(ひきゅう)」といい、皮溝と皮丘が交わった部分に毛穴があります。
網目状の模様がいわゆるキメと呼ばれているものです。
キメは細かいほど良い状態で、深くハッキリした皮溝が細かく規則正しく並び、1つ1つの皮丘に弾力性があるほど整っています。
肌のキメが細かいとどういうメリットがあるかというと、
- 肌表面の凸凹が少ないためツルンとした肌に見える
- 触っても弾力があり滑らかな肌になる
- 肌の透明感が増す
- 光を多く取り込んで反射し肌が明るくキレイに見える
- 弾力のある皮丘が程よく盛り上がっているため毛穴が目立たない
- ファンデーションのノリが良くなる
…など嬉しい効果がいっぱいです。
キレイな肌の人はもれなく細かいキメをしています。
どうしたらキメの細かい肌になれるのかというと、次の項目のターンオーバーが関係してきます。
ターンオーバーの最終地点がキメのある角質層なので、睡眠や食事、運動など生活習慣を見直して身体の内側からケアする必要があります。
簡単に化粧品などで整えることは正直言って難しいです。
正常なバリア機能
たった0.02mmという薄さの角質層ですが、この角質層のバリア機能が正常に働いているかもキレイな肌を左右します。
角質層のバリア機能とはどういう働きかというと、
- ウイルスや細菌などの異物から身体を守る
- 紫外線をシャットアウトする
- 肌の潤いを守る
…など重要な働きのことです。
バリア機能でキーになってくるのがセラミド。
セラミドという細胞間脂質が角質層の細胞の隙間をしっかり埋めて細胞同士をつなげ、ウイルスなどの異物や紫外線などが体内に侵入するのを防ぐ働きがあります。
また、肌の内側の水分が蒸発するのを防ぐ働きをします。
健康な角質層の約20〜30%は水分で、その水分を蒸発させないようにセラミドがガッチリガードし保湿してくれるのです。
キレイな肌の人は正常な角質層のバリア機能が働いています。
このセラミド(細胞間脂質)が不足してしまうと、バリア機能が働かなくなり外部からの刺激や乾燥によって肌トラブルの原因になります。
どうしたら正常なバリア機能を維持できるかというと、正しい保湿をすることです。セラミドを配合した化粧品で十分補えます。
正常な周期のターンオーバー
表皮は基底層、有棘層、顆粒層、角質層の4層構造になっています。
この4層はドンドン入れ替わっていきます。
どういうことかというと、下のイラストをみてください。
まず基底層で表皮細胞が作らます。
作られた表皮細胞は基底層から有棘層に押し上げられ、顆粒層 → 角質層と徐々に変化し押し上げられ、そして最後は垢として剥がれ落ちます。
この一連の動きをターンオーバーといいます。
だいたい約28日周期のサイクルで繰り返されています。
日焼けやケガなどで肌が傷付いても、このターンオーバーのおかげで細胞が入れ替わりキレイに治ってくれるのです。
正常にターンオーバーが繰り返されることでキレイな肌を維持することができるのですが、年齢を重ねるとダンダンとその周期が遅くなってきます。
個人差はありますが、40代だと周期が約40日にまで遅くなるのです!
傷がなかなか治らなくなったりシミが増えてくるのもターンオーバーの遅れのせい。
古い角質層が剥がれないで残るため厚くなり、その分その下の有棘層や顆粒層などが薄くなってしまい、バランスが崩れてシミシワになったり乾燥したりなどのトラブルが起こるのです。
逆に間違った肌ケアなど何らかの原因でターンオーバーが28日周期より早くなりすぎてもよくありません。
細胞が十分に成長していないため従来のそれぞれの層での重要な働きを果たせないのです。
キレイな肌の人は、早すぎず遅すぎない正常な周期のターンオーバーを保っているのです。
どうしたら正常なターンオーバーの周期を維持できるのかというと、睡眠や食事、運動など生活習慣を見直して身体の内側からケアする必要があります。
表皮細胞を作り出す基底層の維持
基底層は表皮の一番下にある層です。
どういう働きをしているかというと、
- 表皮の細胞を作る
- 真皮を外部刺激から守る
- 紫外線をブロックする
という重要な3つの役割があります。
真皮にある毛細血管から酸素や水分、栄養素を受け取り、それを元に表皮の細胞をドンドン作っていきます。
言ってみればターンオーバーの出発地点で大事な層なのです。
また、真皮のすぐ上にある基底層は真皮を守る働きもあります。
真皮はかなり時間をかけてゆっくり新陳代謝はしますが、表皮のようにターンオーバーができないので、紫外線やその他の外部からの刺激でダメージを受けてしまうと完全に修復はできません。
基底層が最後の砦として真皮をガードしているのです。
もう一つの大きな役割として、紫外線をブロックするためにメラトニンという色素を作るメラノサイトがあります。
メラトニンは過多に作られるとシミの原因になってしまいますが、紫外線から真皮を守る重要な働きをしています。
でも、基底層は血行不良や栄養不足、老化の影響などで弱ってしまいます。
基底層が弱ってしまうと、深刻な肌ダメージを受けてしまいます。
表皮細胞を作るのが遅れるので、もちろんターンオーバーもどんどん遅れます。
紫外線やその他の外部からの刺激で真皮がダメージを受けたり、メラノサイトの働きが低下したり、メラトニンが真皮まで落ちてなかなか取れないシミができてしまったりします。
キレイな肌の人は丈夫で健康な基底層を維持できているのです。
どうしたら基底層を強くできるかというと、睡眠や食事、運動など生活習慣を見直して身体の内側からケアする必要があります。
肌のハリや弾力を保つ線維芽細胞の維持
線維芽細胞は真皮の基質内に点々と浮かんでいる細胞です。
どういう働きをしているかというと、
- コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作る
- 古くなったコラーゲンやエラスチンの分解処理する
- 線維芽細胞を増やす
- 真皮の構造を作りまとめる
など4つの重要な役割があります。
線維芽細胞は真皮を構成している主な成分のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸をドンドン作り、真皮を維持しています。
これらの成分が十分作られることでハリや弾力のある肌が維持され、表皮のターンオーバーも正常に繰り返されるので、線維芽細胞もまた重要な所なのです。
また、真皮は表皮のようなターンオーバーができないので、古くなったコラーゲンやエラスチンを分解処理し代謝します。
でも、年齢を重ねた老化の影響で線維芽細胞は減ったり弱ってきます。
するとコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を十分に作れなくなり肌のハリや弾力がなくなってしまいます。
その他にも、紫外線や活性酸素などの影響で細胞が酸化や糖化して肌の老化を進行させてしまいます。
キレイな肌の人は線維芽細胞が活発に働いています。
どうしたら線維芽細胞を活発にできるかというと、しっかり紫外線対策をする身体の外側からのケア、酸化や糖化を防ぐ食事や睡眠など生活習慣を見直して身体の内側からのケアが必要になります。
血行の良さ
キレイな肌を維持するためには、毛細血管の働きもかなり重要で見逃せません。
毛細血管は真皮内に網目のように張り巡っています。
どういう働きをしているかというと、
- 細胞に水分や酸素、栄養素などを運ぶ
- 細胞内の二酸化炭素や老廃物を回収
という重要な役割があります。
肌を維持するために必要な水分や酸素、栄養素などを細胞のすみずみにまで運び届け、不要な二酸化炭素や老廃物を回収してくれます。
なので血行が悪くなってしまうと、必要な酸素や栄養素などを十分に届ける事ができなくなり細胞が栄養不足になったり、老廃物が排出できず溜まって肌が乾燥したりくすんだりしてきます。
血行が悪くなる原因として、睡眠不足、ストレス、喫煙、運動不足などがあげられます。
キレイな肌の人は血行が良いいのです。
どうしたら血行が良くなるかというと、禁煙、ストレスの解消、睡眠や食事や運動など生活習慣を見直す身体の内側からのケアが必要です。
まとめ