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肌の構造を知ることがキレイな肌への近道!肌ケア方法に雲泥の差がでる!?

肌の構造を知ることがキレイな肌への近道!肌ケア方法に雲泥の差がでる!?




いつまでも若々しく見える女性って、もれなくとてもキレイな肌を維持されています。

やはり肌の状態が見た目の印象を左右していることは明白です。

でも、肌は一番外側にある部位なので外部からの刺激を受けやすく、丁寧なケアをしないとダメージが現れやすいのです。

あなたはキレイな肌を維持するための正しいケアができていますか?

肌のことをよく知らないで何となくのケアをしているとしたら、全然的外れなケアをしているかもしれません!

正しい肌の知識からのケアと何となくの知識からのケアでは、その結果に雲泥の差が出ます。

まず肌の構造を知ってどういうケアが正しいのかを判断できるようになりましょう。

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肌の構造について

まずは肌の構造について簡単に説明します。

下のイラストを見てください。これは肌の断面図です。

人の肌は大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっています。

イラストでみると厚みがあるように感じますが、顔の表皮は約0.1〜0.3mm、真皮は約1〜2mmくらいで、表皮と真皮の2層合わせても平均1.5〜2mm程度というかなりの薄さです。

この薄い肌の中にこれだけの細胞が詰まって働いてくれています。

肌細胞が快適に働ける環境と、薄い肌を傷付けず刺激や摩擦の少ない丁寧なケアが重要です。

表皮について

一番外側にあって私達が常に気にしてケアしているのが表皮です。

表皮は内側から「基底層(きていそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「角質層(かくしつそう)」の4層構造になっています。

簡単に説明していきましょう。

基底層の構造と役割

基底層は立方体や円柱状をした核を持つ角化細胞(細胞が成長する間に分裂し増殖していくという特殊な細胞)で、たった1層からできています。

基底層の役割は主に3つあります。

  • 表皮の細胞を作る
  • 真皮を外部刺激から守る
  • 紫外線をブロックする

基底層は真皮の毛細血管から運ばれた水分や栄養分などを元に、細胞分裂を繰り返して表皮の元である細胞を作っています。

ターンオーバー(ターンオーバーについては別項目で詳しく説明しますが、簡単にいえば細胞が生まれ変わっていくこと)の始まり部分なのでかなり重要な層です。

また、真皮のすぐ上にあるため真皮を守る働きもあります。

真皮は外部刺激でダメージを受けてしまうと、表皮のようにターンオーバーをせず修復がなかなかできないので、表皮の一番下にある基底層が最後の砦なのです。

そしてもう一つ大きな仕事として、肌ダメージの大きな原因である紫外線が真皮に届かないようメラノサイトでメラニン色素を作ってブロックします。

有棘層の構造と役割

有棘層は大型で多角形をした核を持つ角化細胞で、10層くらい重なった厚い層です。

有棘層の役割は主に2つあります。

  • 体内に入ってきた細菌やウイルスなどの異物を見張る
  • 老廃物の回収や排泄

有棘層にはランゲルハンス細胞という免疫細胞があり、有棘層内を動き回って細菌やウイルスなどの異物が入ってきていないか見張り、異物を見つけると脳に連絡をし異物を攻撃して肌を守ります。

また、有棘層はリンパ液が流れており老廃物を回収し排泄する働きもあります。

顆粒層の構造と役割

顆粒層は菱形や平べったい形をした核を持つ角化細胞で1〜4層からできています。

顆粒層の役割は主に2つあります。

  • 外的刺激から肌を守る
  • 紫外線を跳ね返す

顆粒層は角質層と一緒に外部の刺激から肌を守る働きがあります。

また、顆粒層にはケラトヒアリン顆粒という光を反射させる働きのある顆粒細胞を含んでいて、肌の奥に入って来ようとする紫外線を跳ね返して防いでいます。

角質層の構造と役割

角質層は平べったい形をした核を持たない死んでいる細胞で10〜20層からなっています。

角質層の役割は主に3つあります。

  • ウイルスや細菌などの異物から肌を守る
  • 紫外線をシャットアウトする
  • 体内から水分が蒸発しないように守る

角質層は肌の一番外にあるため、外部の刺激や紫外線から真っ先に守ったり、体内の水分が蒸発しないように保湿するなどバリア機能の働きがあります。

特に「皮脂膜」「細胞間脂質(セラミド)」「天然保湿因子(NMF)」の働きは重要です。

  • 皮脂膜…角質層を覆うようにある皮脂の膜。「天然のクリーム」ともいわれ、肌を外部刺激から守り、更に水分の蒸発を防ぐ働きがある。
  • 細胞間脂質(セラミド)…角質層の細胞と細胞の隙間を繋いでいる脂質。肌を外部刺激や紫外線から守り、水分をつなぎ止めて逃がさない働きがある。
  • 天然保湿因子(NMF)…角質細胞内にある成分で、角質層の水分を守る働きがある。

…などの働きによって肌は守られています。

ターンオーバー

表皮を構成している細胞の95%は角化という特殊な分化(細胞が成長する間に分裂し増殖していくこと)をする細胞で、いわゆるターンオーバーのことです。

どういうことかというと、下のイラストを見て下さい。

まず基底層で表皮細胞が作られます。

作られた表皮細胞は基底層から有棘層に押し上げられ、顆粒層 → 角質層と徐々に押し上げられ、そして最後は垢として剥がれ落ちます。

細胞の変化の過程を角化といい、この一連の生まれ変わる動きをターンオーバーといいます。

だいたい約28日周期のサイクルで繰り返されていて、日焼けやケガなどで肌が傷付いても、このターンオーバーのおかげで細胞が入れ替わりキレイに治ってくれるのです。

また、ターンオーバーしていく間に、細胞間脂質の成分であるセラミドや角質層を潤す天然保湿因子(NMF)がつくられるので、正常にターンオーバーが行われることでキレイな肌が維持されるのです。

真皮について

表皮を内側から支えているのが真皮です。

肌のハリや弾力は真皮の状態で決まってくるので、肌の要といっても過言ではありません。

真皮も厳密にいえば「乳頭層」「乳頭下層」「網状層」の3層構造になっていますが、表皮ほど区分けがハッキリしていません。

なのでザックリ説明すると、

  • 乳頭層と乳頭下層…表皮に近い部分で、その境目は波型になっており凸の部分が乳頭層で凹の部分が乳頭下層。主に表皮に栄養や酸素などを運ぶ血管や、寒い痛いなど外部からの刺激を伝える神経などが集まっている。
  • 網状層…真皮の大部分を占めている部分で、肌のハリや弾力を保つ繊維が密集している。

…という感じです。

網状層が真皮の大部分を占めており、その状態が肌を左右しています。

網状層をもう少し掘り下げていきましょう。

網状層は「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」「コラーゲン線維」「エラスチン線維」「基質(ヒアルロン酸)」で構成されています。

線維芽細胞の構造と役割

線維芽細胞は網状層の基質内に点々と浮かんでいる細胞です。

線維芽細胞の役割は主に4つあります。

  • コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作る
  • 古くなったコラーゲンやエラスチンの分解処理する
  • 線維芽細胞を増やす
  • 網状層の構造を作りまとめる

線維芽細胞は網状層を構成する成分のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作る大事な働きをします。

また、古くなったコラーゲンやエラスチンを分解処理し、常に新しい状態に維持します。

もちろん、線維芽細胞自体も減らないよう保ちながら網状層の構造をしっかり作り維持しています。

コラーゲン線維の構造と役割

コラーゲン線維はタンパク質の一種のコラーゲンが繊維状になったもので、真皮の約70%を占めています。

コラーゲン線維の役割は主に3つあります。

  • 肌のハリや弾力を保つ
  • 肌の水分を保つ
  • 外部の衝撃から守る

コラーゲン同士が強く繋がり合いうことで内側から肌を支え、外部の衝撃をクッションのように吸収して守ったり、肌のハリや弾力、水分を保つ働きがあります。

また、コラーゲンはエラスチンやヒアルロン酸とともに古くなると酵素で分解され、ゆっくり新陳代謝を行いますが、表皮のようにターンオーバーすることはありません。なので、傷付くとなかなか修復はできないので注意が必要です!



エラスチン線維の構造と役割

エラスチン線維は弾力性のあるタンパク質の一種のエラスチンが集まり繊維になったものです。

エラスチン線維の役割は主に2つあります。

  • 肌に弾力を与える
  • コラーゲン線維を繋ぐ

エラスチンは弾力性のある成分で、コラーゲン線維の間を繋ぎ合わせて肌の弾力を保つ働きがあります。

また、エラスチンはコラーゲンやヒアルロン酸とともに古くなると酵素で分解され、ゆっくり新陳代謝を行いますが、表皮のようにターンオーバーすることはありません。

基質(ヒアルロン酸)の構造と役割

基質は細胞や繊維の間を埋めるゼリー状の組織で、主な成分はヒアルロン酸です。

基質(ヒアルロン酸)の役割は主に2つあります。

  • 線維の隙間を埋める
  • 肌の水分を保つ

基質(ヒアルロン酸)はコラーゲン線維とエラスチン線維の間を埋めて、細胞を支えたり結びつけたりする重要な働きがあります。

また、水分を保つ優れた保湿力があり、肌の潤いには欠かせません。

皮下組織について

皮下組織は肌構造の一番下にあり、筋肉の上にある皮下脂肪の層です。

皮下組織の役割は主に3つあります。

  • 外部からの刺激や衝撃をやわらげる
  • 熱の遮断・保温効果
  • エネルギーを蓄える

皮下脂肪がクッションとなって外部からの刺激や衝撃をやわらげたり、熱を断熱・保温したり、脂肪としてエネルギーを蓄えたりという身体を守る働きをします。

まとめ




  • B!