今あなたが使っている洗顔料はどういったタイプのものですか?
洗顔料も色々な形状のものがあって、配合されている成分も様々です。
多種多様化したその中から1つを選び出すのも本当に大変ですね。
でも洗顔は、身体の外側からキレイな肌を維持するためのケアとしてかなり重要なポイントになるので、慎重に洗顔料を選んでいただきたいのです。
また、洗顔の方法もわりと自己流になっていることが多いので、この機会に正しい洗顔料の選び方と洗い方を見直してみてはいかがでしょうか。
【関連記事】
- 肌の構造を知ることがキレイな肌への近道!肌ケア方法に雲泥の差がでる!?
- キレイな肌には秘訣がある!6つの条件を満たしてキレイな肌を手に入れよう!
- キレイな肌を維持したいなら!身体の内側からケアする5つの方法!
- 正しいスキンケアはできてる?クレンジング剤の選び方と正しいクレンジング方法
- 正しいスキンケアはできてる?化粧水の選び方と正しい化粧水の使い方
洗顔の役割
顔にはどれだけの汚れが付いていると思いますか?
メイクの汚れや空気の汚れ、身体から出る汚れ…などがあります。
リアルに汚れを感じてもらいたいので、その詳細をあげてみましょう。
- メイクの汚れ…ファンデーション、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、アイブロウ、チーク、口紅 など
- 空気の汚れ…排気ガス、タバコの煙、ほこり など
- 身体の汚れ…汗、皮脂、古い角質 など
顔の上ではこれらの汚れが混ざりあっています。
想像しただけでぞっとする状況じゃないですか?
これでクレンジングや洗顔をしないうちに寝落ちなんてできないですよね(笑)。
身体の外側からのケアとして重要なのが、これらの汚れをしっかり落とすことです。
まず、クレンジングでメイクの油性の汚れを落とします。
次に、洗顔で空気や身体から出る水性の汚れを落とします。
その後の化粧水や美容液、乳液などによって保湿などのケアをします。
それぞれの基本的な役割を理解しておくと、洗顔料などの商品を選ぶ時に迷うこともなくなるでしょう。
洗顔の成分
洗顔の役割はホコリや排気ガスなど空気の汚れ、皮脂や古い角質(垢)などの水性の汚れを落とすことでしたね。
その洗顔料は主に水性成分と界面活性剤でできていて、界面活性剤で空気や顔の汚れを包み込み、水で洗い流します。
そもそも洗顔料とクレンジング剤は役割と成分が違うので、どちらかで済ませようとすると肌トラブルの原因になってしまいます。
キレイな肌を守っているのは角質層の3つの成分!
洗顔料を選ぶ前に知っておいていただきたい3つの成分があります。
人の肌は本当に優れていて、キレイな肌を守り維持していくための潤い成分を自前で作り出しています。
それが「皮脂膜」「細胞間脂質(セラミド)」「天然保湿因子(NMF)」の3つの成分です。
- 皮脂膜…角質層を覆うようにある皮脂の膜。「天然のクリーム」ともいわれ、肌を外部刺激から守り、水分の蒸発を防ぐ働きがある。
- 細胞間脂質(セラミド)…角質層の細胞と細胞の隙間を繋いでいる脂質。肌を外部刺激や紫外線から守り、水分をつなぎ止めて逃がさない働きがある。
- 天然保湿因子(NMF)…角質細胞内にある成分で、角質層の水分を守る働きがある。
この3成分が肌のバリア機能となり、水分の蒸発を防ぎ肌の潤いを守っています。
正常にこの3成分が分泌されていれば肌は健康に維持されるのです。
でも、洗顔料やクレンジング剤の強力な洗浄力や過剰な洗顔などによって、この天然の潤い成分である3成分も一緒に洗い流してしまっています。
肌のバリア成分である皮脂膜や細胞間脂質(セラミド)、保湿成分の天然保湿因子(NMF)が失われると、肌は乾燥してしまいます。
肌が乾燥すると逆に過剰に油分を分泌される脂性敏感肌になったり、少しの刺激にも反応してしまう乾燥性敏感肌に悪化してしまうことも。
この3つの成分を洗い流さない洗顔料を選び、過剰な洗顔を止めなければいけません。
洗顔料の種類と選び方
洗顔料は汚れを落とす以外に色々な成分がプラスされ多種多様になっていて、成分的にグルーピングするのが難しくなっています。
一概には言えないのですが、形状的に4つの種類に分けられます。
- 石けんタイプ
- クリームタイプ
- リキッドタイプ
- 泡タイプ
それでは、それぞれ簡単に特徴を説明します。
石けんタイプ
固形の洗顔専用の石けんです。
主な成分は界面活性剤ですが、保湿成分や植物エキスなど配合されたものや洗浄力を優しくしたものなどあります。
基本的には界面活性剤で汚れを包み込み水で洗い流します。
洗浄力と肌への刺激は強い方だと思ってください。
クリームタイプ
クリーム状の洗顔フォームです。
主な成分は界面活性剤と水性成分で、基本的には界面活性剤で汚れを包み込み水で洗い流します。
潤いやしっとり感を謳った商品には油性成分が多く配合されているものもあり、洗顔後に油性成分の油膜を肌に残すのでしっとり感じます。
洗浄力と肌への刺激は弱いものから強いものまで様々です。
リキッドタイプ
リキッド状の洗顔フォームです。
主な成分はクリームタイプと同様に界面活性剤と水性成分で、基本的には界面活性剤で汚れを包み込み水で洗い流します。
潤いやしっとり感を謳った商品には油性成分も多く配合されているものもあり、洗顔後に油性成分の油膜を肌に残すのでしっとり感じます。
洗浄力と肌への刺激は弱いものから強いものまで様々です。
泡タイプ
泡の状態で使えるタイプです。
基本的には界面活性剤で汚れを包み込み水で洗い流します。
手で泡立てる必要がないので便利ですが、強い界面活性剤や多くの発泡剤などの成分が配合されているものもあります。
洗浄力と肌への刺激は弱いものから強いものまで様々です。
曲がり角がオススメする洗顔料は!
洗顔料の多様化により説明も何だかふわっとしてしまい、どういう使い分けをすればいいのかわからなかったかもしれませんね。
なので、洗顔料を選ぶ際に押さえておきたいポイントをいくつかあげておきます。
まずは、洗顔の意味を思い出して欲しいのです。
洗顔は空気や顔の汚れを落とすためにします。
洗顔の地点で保湿や美白成分は必要ありません。
結局すすいで洗い流してしまうのですから意味がないのです。
もっとも厄介なのが、油性成分。
洗顔の後にしっとり感を出すため、油性成分を多く配合したものがありますが、これは本当に邪魔でしかありません。
というのも、油性成分の油膜を肌に残すことでしっとりした感触になるのですが、この油膜がその後に使う美容液や乳液などの効果を妨げてしまうのです。
どういうことかというと、肌の表面に油膜が張り付き、美容液や乳液などの浸透をはじき返してしまうのです。
洗顔料の選び方としては、
- 空気や顔などの水性汚れをしっかり落とすことに特化したもの
- 角質層の重要な3つの成分の「皮脂膜」「細胞間脂質(セラミド)」「天然保湿因子(NMF)」を洗い流さないもの
…を探すということです。
ということは、汚れはしっかり落とすけど洗浄力が強すぎず、肌に優しい洗顔料であればいいわけです。
この2つを考慮にいれながらオススメしたいのが「カルボン酸系」と「アミノ酸系」の洗顔料です。
多くの市販されている洗顔料は洗浄力がものすごく強めで、肌に必要な天然保湿因子(NMF)なども根こそぎ洗い流してしまいますが、カルボン酸系やアミノ酸系の洗顔料であれば、しっかり汚れを落とせて肌のバリア機能を壊しません。
カルボン酸系
カルボン酸系の洗顔料は、高めの洗浄力がありながら肌への刺激は少ないのでオススメです。
商品の見分け方は、成分表の最初の方にラウレスカルボン酸Na、ラウレス酢酸Naとあればカルボン酸系です。
アミノ酸系
アミノ酸系の洗顔料は、カルボン酸系より洗浄力が低めで肌への刺激も少ないです。
商品の見分け方は、成分表の最初の方にラウロイルメチルアラニンNa、ラウロイルグルタミン酸Na、ラウロイルアスパラギン酸Na、ココイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸Na、ココイルアスパラギン酸Naとあればアミノ酸系です。
正しい洗顔方法
あなたに合った洗顔料がわかったところで、次に見直したいのが洗顔方法です。
間違った自己流になっていないかチェックしてみてください。
【1】ぬるま湯で顔を洗う
まず手に雑菌がついていないようしっかり手を洗った後、ぬるま湯で顔を洗います。
この時もゴシゴシこすらないようにしましょう。
【2】洗顔料をしっかり泡立てる
メーカーが推奨する量を取り、水を加えながら泡立てネットでしっかり泡立てます。
しっかり泡立てないと洗顔料の濃度が高いままになり、さらに肌への摩擦になってしまいますので、空気を含ませるように意識しながらよく泡立てましょう。
両手の手のひらで泡を挟んだ時に弾力のあるキメの細かい泡になると準備完了です。
【3】まずはTゾーンから洗顔料を乗せる
おでこから鼻にかけてのTゾーンは皮脂が多く分泌されます。
まずはTゾーンから泡を乗せて、優しく小さな円を描くように汚れとなじませます。
洗顔料は泡で汚れを落とすのでこすっても角質層を痛めるだけです。
ゴシゴシこするのは止めましょう。
【4】Uゾーンに洗顔料を乗せる
アゴや頬などのUゾーンに泡を乗せて優しく転がすようにメイクとなじませます。
ここでもゴシゴシこすらないようにしましょう。
アゴや小鼻など凹みのある所は汚れが残りやすいので、気を付けてながら指の腹で優しくなじませてください。
【5】目元と口元に洗顔料を乗せる
肌の最も薄い目元と口元は最後に泡を乗せてなじませます。
目元と口元は特にゴシゴシこすらないよう優しく伸ばしなじませましょう。
【6】ぬるま湯でしっかりすすぐ
人肌くらいのぬるま湯で丁寧にすすぎます。
髪の生え際やアゴのライン、こめかみなど泡が残らないように気を付けながら最低でも20回はしっかりとすすぎましょう。
でもゴシゴシこすらないようにしてください。
シャワーを顔にかけてすすぐ人もいるかもしれませんが、温度も高めですし水圧もかかるのですぐ止めましょう。
乾燥やたるみの原因になってしまいます。
洗顔も肌に負担を与えてしまいますので、洗顔から洗い流しまで1〜1分30秒くらいで終わらせましょう。
また、洗顔のシメに毛穴を引きしめようと冷水で肌を冷やす人もいますが、逆に急激な温度変化は赤ら顔の原因になりますので止めましょう。
まとめ