あなたの肌は乾燥していませんか?肌がカサカサゴワゴワしたり、かゆみやツッパリ感がある…。
化粧乗りが悪くなり、朝からテンションが低くなってしまいます。
乾燥している肌なら保湿をすれば解決!…と簡単ではないですよね。
保湿を心がけていても、全然改善されない…という方も多いのではないでしょうか。
なぜ十分保湿しても、乾燥肌は良くならないのか?それは乾燥肌のタイプがいくつかあるからなんです。
あなたの乾燥肌にあったケアではないのです。
乾燥肌の状態や原因を紐解き、あなたに合った正しい乾燥肌ケアを見つけましょう!
乾燥肌ってどういう状態?
健康な肌の約30%以下の水分量になった状態を乾燥肌といいます。
健康な肌は、角質層のバリア機能によって水分は保持され、外部からの刺激を防いでいます。
角質層は肌の一番表面で、しかもたった0.02mmという薄さです!
水分と皮脂が混ざった皮脂膜が、自分だけの特別保湿クリームとなって角質層を覆い、バリア機能を強化しています。
乾燥肌は、この皮脂膜が少なくなり角質層が荒れることによって起こるのです。
出典:リピジュア 肌構造について
角質層がめくれスカスカに荒れると、水分や油分はどんどん蒸発し、外部からの刺激もモロに受けてしまいます。
角質層のバリア機能が壊れた状態になってしまうのです。
そうなると、バリア機能修復のため異常な速さで不完全な肌の再生が繰り返されたり、逆に肌の再生が遅くなったりと、最悪なスパイラルに陥って乾燥肌が繰り返されます。
早めのケアが必要です!原因をしっかり理解して、最悪なスパイラルから抜け出しましょう!
乾燥肌の原因って何?
乾燥肌になる原因は、簡単に言えば、肌が乾燥してしまう環境にあるということです。
では、どういう環境が乾燥肌になる原因なのでしょうか。
原因は様々です。大きく分けると、季節的な原因による乾燥と慢性的な原因による乾燥の二つです。
季節的な原因による乾燥
季節的な原因による乾燥は、季節の移り変わりによる気温や湿度の低下によって起こります。
顔は常に外気と触れているので、気温や湿度が下がると影響を受けやすく、水分や油分が蒸発してしまって乾燥します。
特に冬になると、寒さで血行も悪くなり肌のリズムも崩れがち。
口元や頬まわりがカサカサしませんか?ひどい時などは粉をふいてしまったり…まさにこれが季節的な原因による乾燥です。
でも、ほとんどの場合は一時的な乾燥なので、しっかり正しい保湿ケアをしてあげれば大丈夫です。
慢性的な原因による乾燥
慢性的な原因による乾燥には、色々な要因が絡まって起こり、何気ない生活の習慣が原因だったりします。
- エアコンの使用で、湿度が低下したために起こる乾燥
- 洗顔のしすぎによって、油分を落としすぎることによる乾燥
- 洗顔時のこすりすぎによって、角質層のバリアを壊したことによる乾燥
- 強いクレンジング剤によって、角質同士をつなぐ細胞間脂質を溶かし、角質がめくれることによる乾燥
- 紫外線を浴び続け、角質層のバリア機能が低下したことによる乾燥(詳しくは もう焼きたくない!紫外線対策についての基本データまとめ をご参照ください)
- 睡眠不足や不規則な生活が続いたことにより、肌の再生リズムが崩れたことによる乾燥
- 偏った食生活で栄養不足になり、代謝や体内環境が悪くなったことによる乾燥
- ストレスによって、ホルモンバランスが崩れたことによる乾燥
- タバコによって、細胞に栄養や酸素が行き届かなくなったり、活性酸素が増えたことによる乾燥
- 加齢によって、体内の水分や油分が減ることによる乾燥
…など。心当たりありませんか?乾燥肌になる原因は、こういう日常生活の中にあったワケです。
今回は慢性的な原因による乾燥をさらに4つのタイプに細分化し、あなたの当てはまる乾燥肌タイプを分析します!
乾燥肌タイプによってケアの方法は変わってきます。なぜ乾燥肌がなかなか改善されなかったのか解ります。
正しいケアの仕方を知って、乾燥肌から抜け出しましょう!
あなたはどの乾燥肌タイプ!?お肌の乾燥タイプチェック
まずは、あなたがどのタイプの乾燥肌なのか検証していきましょう!
乾燥肌の種類は、乾燥性敏感肌、脂性敏感肌、超乾燥肌、加齢性敏感肌の4つに分けられます。
それぞれ9つの項目の中で、当てはまるものをチェックしてください。
当てはまるものが多いのが、あなたの乾燥肌タイプです!まずはチェックしてみてください。
あなたの肌は、乾燥性敏感肌タイプの可能性あり!?
- 1日中エアコンが効いている部屋にいる
- 外出が多く、紫外線を浴びてしまう環境にある
- 汗をかくとかゆくなる
- 髪がふれたりなど刺激があるとかゆくなる
- 1日に2回以上は洗顔料を使って洗顔している
- 洗顔したあとピリピリ刺激を感じる
- いつも使っていた化粧水がヒリヒリしみる
- 刺激の強い化粧品を使っている
- ストレスをよく感じている
あなたの肌は、脂性敏感肌タイプの可能性あり!?
- しっかりケアしているのに顔がテカりがち
- 肌がベタつく部分とかさつく部分がある
- 毛穴の黒ずみが気になっている
- 大人ニキビがよくできる
- シミが増えた
- よく脂取り紙を使っている
- 1日に2回以上は洗顔料を使って洗顔している
- 脂っこいものが大好きでよく食べる
- 睡眠不足になりがち
あなたの肌は、超乾燥肌タイプの可能性あり!?
- 肌が白く粉ふくことがある
- 肌がポロポロはがれてくる
- 赤みが出てヒリヒリする
- 熱いお風呂に入っている
- シャワーを顔に直接あてている
- 洗顔後に強いツッパリ感がある
- コーヒーやお茶をよく飲む
- タバコを吸っている
- ストレスをよく感じている
あなたの肌は、加齢性敏感肌タイプの可能性あり!?
- 40代以上である
- 1日中エアコンが効いている部屋にいる
- 最近汗をあまりかかない
- 目や口元に湿疹がでることがある
- 肌がカサカサして油分が少なくなってきた
- 肌が硬くなった気がする
- 熱いお風呂に入っている
- 洗顔時にゴシゴシこすっている
- 実年齢より老けて見られるようになった
あなたの乾燥肌にあった正しいケア方法!
さて、一番チェック項目が多かったのは、どのタイプでしたか?それが、あなたの乾燥肌のタイプです。
乾燥肌のタイプがわかった所で、タイプに合った正しいケア方法をみていきましょう!
乾燥性敏感肌タイプの状態と正しいケア方法
乾燥性敏感肌は、どういった状態のことなのでしょうか。
- 気温・湿度の変化による乾燥
- エアコンによる乾燥
- 紫外線による日焼け
- 正しくない洗顔
- ハウスダスト
などのダメージによって肌のバリア機能が低下し、角質層がスカスカに破れ水分や油分が逃げて乾燥している状態です。
肌が乾燥すると外部からの刺激を受けやすくなります。
その刺激に対して過敏に神経が反応するのです。かゆみや肌荒れなどの肌トラブルとなります。
乾燥性敏感肌を解決するには?
まずは、なんといっても乾燥が大敵です!これは4タイプ全てに共通します。
季節の変化による気温・湿度の変化やエアコンによる空気の乾燥はとにかく何とかしましょう!
オフィス内など自分でコントロールできない場合が多いですよね。自分でコントロールできる範囲で何とか工夫しましょう。
- 便利な紙でできた自然気化式の簡易加湿を使う:自分のデスクに置いておけば少しは変わります。
- マスクをつける:鼻や頬・口元などを乾燥から守ってくれます。
- 化粧水と乳液を混ぜて乾燥したと感じる部分に塗る:メイクが崩れないように少量で馴染ます程度でOK!化粧水だけではすぐ蒸発して水分を奪っていくので逆効果です。
- 頻繁に水分を摂る:体内の水分も奪われているので、内側からもケアしましょう!
などあります。試してみてください。
また、紫外線は肌のバリア機能を壊す大敵です!必ずUVケアをしてください。
紫外線はあなどると結構怖いです。『もう焼きたくない!紫外線対策についての基本データまとめ』で詳しく調べていますので、こちらを参考にしてください。
その他にも、正しくない洗顔方法によって肌を乾燥させています。
だいたいの傾向として、洗顔をやり過ぎています!女性はメイクをしますから、クレンジングも含めてしっかりじっくり洗顔してしまいガチです。
でも、洗顔のやり過ぎは乾燥肌の大きな原因です。肌のバリア機能を低下させてしまうほど、角質や皮脂を洗い流しているのです。
朝はぬるま湯でさっと洗顔する程度でよく、洗顔料を使った洗顔は夜の1回だけで十分です。
乾燥性敏感肌を改善させる化粧品は、どんなものを選べばいいでしょうか。
肌のバリア機能を高めてくれるセラミドや、保湿をしてくれるヒアルロン酸が配合されている化粧水や美容液を使ってみてください。
乳液も保湿ガードしてくれるヒアルロン酸やコラーゲンが配合されたものが良いでしょう。
肌の負担になるだけの着色料や香料など配合されているものは避けましょう!
なるべく添加物の少ないシンプルで良質なものをチョイスしてください。
脂性敏感肌タイプの状態と正しいケア方法
脂性敏感肌は、肌の内側の乾燥を防ごうと、肌表面に皮脂を過剰に作ってバリアしようとしている状態です。
一見、おでこや鼻がテカったりして脂っぽく感じます。
多すぎる皮脂は、毛穴の黒ずみやニキビの原因!
しかも、皮脂は空気で酸化すると肌のバリア機能の邪魔をします。
なので、私達はベタつく皮脂を洗顔で一生懸命洗い流そうとします。
ですが、この過剰な皮脂の元々の原因は、肌の内側の乾燥です。
洗顔で洗い流してしまうと、再び皮脂をたくさん作ろうと頑張ってしまうのです。
内側はカラカラ乾燥なのに、外側はテカテカオイリーという負のスパイラルに!
脂性敏感肌を解決するには?
まずは、原因の外側の脂っぽさと内側の乾燥を解決しましょう!
外側の脂っぽさは、もう説明したとおり、乾燥を防ごうと異常に分泌された皮脂が原因です。
脂取り紙や洗顔のやり過ぎは止めましょう。まったくの逆効果です。
脂取り紙でとればとるほど、皮脂は分泌され肌環境は悪化します。
洗顔は乾燥性敏感肌でもふれていますが、朝はぬるま湯でさっと洗顔する程度でよく、洗顔量を使った洗顔は夜の1回だけで十分です。
毛穴の黒ずみやニキビ、皮脂の酸化が気になるでしょうが、しばらくの期間ガマンしてみてください。
正しいスキンケアをし保湿をしていれば、正常な皮脂量に戻っていきます。
次に、内側の乾燥については、正しいスキンケアと保湿が重要です。
クレンジングや洗顔は、皮脂を取り過ぎないものを選びましょう。
オススメは固形の石鹸です。油分も少なくゴチャゴチャ成分が入っていないものがいいでしょう。
ただシンプルに、汗や皮脂やホコリなどを洗い流してくれるものでいいのです。肌を清潔な状態に戻せれば十分なのです。
そして、保湿。乾燥性敏感肌でもふれましたが、セラミドやヒアルロン酸が配合されている化粧水や美容液を選びましょう。
化粧水や美容液だけでは、すぐ蒸発し乾燥してしまうので、乳液でガードしましょう。
脂っぽいから乳液はつけないというのは間違いです。つけすぎは良くないですが、保湿としては必要です。
油分が少なく保湿力の高いものを選んでください。ヒアルロン酸やコラーゲンが配合されたものがオススメです。
脂っぽい部分は少な目に、かさつく部分は大目につけてみてください。脂バランスも良くなってきます。
また、ストレスや脂っぽい食事、睡眠不足など生活習慣の乱れが関係していることも多いです。
体からのSOSかもしれません。少し生活環境を見直してみるいい機会かもしれません。
脂性敏感肌は日本人に多い肌質のようです。
几帳面で頑張り屋で綺麗好きが要因の一つです。なんかわかる気がしますね!
超乾燥肌タイプの状態と正しいケア方法
超乾燥肌は、乾燥性敏感肌がさらに悪化した状態です。
角質層の水分が30%以下になって、肌のバリア機能はほとんど機能していません。
肌は干上がり、外部からの刺激も受け放題になっています。
なので、紫外線はもちろん空気でさえも刺激となり、赤みになったりヒリヒリ痛みを感じます。
また、肌が白く粉ふいたりポロポロはがれたりするのも、肌が超乾燥しているからです。
超乾燥肌を解決するには?
ここまで悪化してしまうと、病院へGO!です。間違いがなく、これ以上の悪化も防げます。
でも、病院までは…という状態の方へ対策を幾つかご提案します。
何度も言うように、悪化している状態です。ここまで悪化しているとメイクも厳しいでしょう。
というか、メイクはしないでください。クレンジングに耐えられる状態ではありません。
洗顔はもうこれ以上皮脂を失わないために、洗顔料は使わないでください。ぬるま湯で優しく洗うだけにしましょう。
シャワーで顔を洗い流している方は、それも止めてください。シャワーの水圧が強すぎ必要な皮脂を洗い流してしまいます。
熱い温度のお湯も乾燥しやすいので、体温くらいのぬるま湯で両手にすくって優しく洗ってください。
洗顔後はしっかりたっぷり保湿しましょう。
乾燥性敏感肌や脂性敏感肌と同じく、セラミドやヒアルロン酸が配合された化粧水、ヒアルロン酸やコラーゲンが配合された乳液がいいでしょう。肌に刺激の少ない良いものを選んでください。
また、意識的に水分を補給しましょう。多いですが、目安は2リットル。
水分補給をコーヒーやお茶でしている方もいると思います。コーヒーやお茶はアンチエイジング効果もあるといわれています。
一挙両得な感じがしますが、飲み過ぎると乾燥肌の原因になるので控えましょう。水分を摂るなら水がベストです!
タバコは、ニコチンが血行を悪くし、栄養素や酸素がうまく行き届かなくなったり、老廃物を排出できなくなったりと、肌に良くないダメージを与えてしまいます。肌のバリア機能回復を邪魔するタバコはNGです。
どの肌タイプでも出てきますが、ストレスや生活習慣の乱れは肌にとって大敵です。
できるだけ解消し、規則正しい生活を心掛けてください。栄養バランスの良い食事、質の良い睡眠、適度な運動!なんと健全な(笑)!
これらを実践しても解消されない場合は、早めに病院へ行ってくださいね!
加齢性敏感肌タイプの状態と正しいケア方法
加齢性敏感肌は、加齢が原因です。
加齢によって角質層のセラミドやコラーゲンが減少し、乾燥が進んだ状態です。
セラミドやコラーゲンが減少してしまうと、肌のバリア機能が低下して乾燥しやすくなります。
また、年を重ねると汗もかかなくなってくるし、皮脂も分泌しづらくなってきます。それが更に乾燥を悪化させてしまうのです。
しかも、女性は40代あたりで女性ホルモンが減少してくるといわれています。ホルモンバランスの崩れも原因としてあげられるでしょう。
加齢性敏感肌には、二つの種類があります。老人性乾皮症と老人性皮膚掻痒症に分けられます。
加齢で肌が乾燥したことによって、白い粉がふいたようになったり、肌が硬くなりひび割れた状態が老人性乾皮症です。
老人性皮膚掻痒症は、乾燥によって肌のバリア機能が働かなくなり、外部からの刺激を受けて敏感に反応しやすくなっている状態です。
どちらもかゆみを感じます。
加齢性敏感肌を解決するには?
不老不死の特効薬があればいいのですが、人間である以上は年を重ねるのは止められませんね。
少しでもこのかゆみを無くし、若々しい肌を維持したいものです。その対策として幾つか調べてみました。
まずは、長時間の熱いお湯の入浴は止めましょう。
肌の保湿に必要な成分が、42度以上のお湯につかると流れ出やすくなります。体温より少し熱いくらいの40度くらいが目安です。
体を洗う時もナイロンタオルはやめて、綿などのタオルで優しく洗いましょう。
なるべく摩擦などの刺激を与えないようにします。
余計な成分が入っているボディソープも止めて、シンプルで安心な固形石鹸に変えてみてください。
固形石鹸をしっかり泡立てて、優しくマッサージするイメージで洗いましょう。
ゴシゴシ洗いは、刺激となってしまうのですぐ止めてください。
洗顔も、朝はぬるま湯でさっと洗い、夜は石鹸でさっと優しく洗う程度でいいです。ゴシゴシ洗いはNGです!
入浴・洗顔後は、しっかりたっぷり保湿しましょう。
乾燥性敏感肌などと同じく、セラミドやヒアルロン酸が配合された化粧水、ヒアルロン酸やコラーゲンが配合された乳液がいいでしょう。
肌に刺激の少ない良いものを選んでください。
また、エアコンのつけ過ぎによる部屋の乾燥にも注意しましょう。
乾燥性敏感肌で対策を挙げていますので、そちらを参考にしてみてください。
あとは、食事で油分のあるものを摂りましょう。
年とともに脂っこいものが食べたくなくなりますが…。胸やけしない程度でいいので、適度に良質な油分を摂って内側からのケアもしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
あなたの乾燥肌タイプを知って正しくケアしてください。確実に肌の状態は改善されてきます。諦めずにケアしましょう!