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ホントに知ってる?紫外線が与える肌への影響について

ホントに知ってる?紫外線が与える肌への影響について








紫外線はキレイな肌を維持するためには無視できない難敵です。

なんとなく肌に良くないと分かっていても、ついついケアを忘れたり、冬の時期は大丈夫だろうと油断してしまう…という人も多いのではないでしょうか。

無駄に怖がることはありませんが、紫外線が肌に与える影響について正しく知って、しっかりケアする必要があります。

なぜ紫外線が怖いのか?もったいぶらずに言いましょう。

紫外線は日焼けやシミの原因であり、さらには肌の老化を早めてしまうからです!

正しい紫外線対策(UVケア)をした肌としない肌では、5年10年後に雲泥の差ができていますよ。

まずは難敵である紫外線の正体をしっかり理解しましょう。
 

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そもそも紫外線って何?

紫外線とは太陽から地球に届く光線の一種で、100nmから400nmまでの波長の光です。

その紫外線は波長の長さや性質によって「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3つに分けられています。

UVとは英語で「紫外線」という意味のUltra Violetが略されたもので、波長の長い順にA、B、Cと分けられます。

次のイラストを見てください。

このように、UV-AとUV-Bの一部は地表に届きますが、UV-Cはオゾン層などの大気層に吸収され地表には届きません。

私達が意識しないといけない紫外線とはUV-AとUV-Bです。

UV-AとUV-Bについて

次の図を見てください。

これは人の肌にUV-AとUV-Bがどこまで透過するかを表したものです。

UV-Aは波長が315〜400nmと一番長く、UV-Bほど有害ではないものの地表に届く紫外線の約95%を占めています。

しかも雲や窓ガラスなどを通り抜け、なんと浴びた量の20〜30%が肌の真皮にまで到達するといわれており、とても厄介なのです。

長時間浴びてしまうと真皮にダメージを与え、シミやシワ、たるみなどの原因になります。

UV-Bは波長が280〜315nmとUV-Aの次に長く、そのほとんどはオゾン層などの大気層に吸収され地表に届くのは約5%ですが、それでも即座に肌に炎症を起こすのでかなり有害です。

肌の表皮まで到達し、多く浴びてしまうと日焼けや水ぶくれ、シミ、そばかす、乾燥、皮膚ガンなどの原因になります。

どちらも肌にとっては大きなダメージになりますので、しっかり予防しないといけません。

紫外線は一年中降り注いでいる!

UV-AとUV-Bともに、住んでいる場所や季節、時間帯によって変化はありますが、一年中降り注いでいることは間違いありません。

ケアを怠るとドンドン蓄積されていき、老化を早めてしまいます。

次のグラフを見てください。


出典:1年間の紫外線量/資生堂「正しい紫外線対策をしよう」より

こうしてグラフ化してみると、一年中紫外線を浴びていることがよく分かりますね。

冬の時期の11月から2月は少ないですが、それでも思っていたほどの差ではありません。

次のグラフは天気別による紫外線量です。

晴れの日の紫外線を100%として数値化したものです。

紫外線は雲も関係なく通り抜けるので、くもりの日も高い数値です。

雨の日でも0%ではないので、やはり紫外線対策は毎日しないといけません。

次のグラフは時刻別UVインデックスです。


出典:1年間の紫外線量/資生堂「正しい紫外線対策をしよう」より

これは過去10年間に晴天の東京での時刻別平均UVインデックス(紫外線が人体に及ぼす影響度をわかりやすく指標化したもの)です。

数値の見方としては、0〜2は「弱い」、3〜5は「中程度」、6〜7は「強い」、8〜10は「非常に強い」、11〜13は「極端に強い」という数値で区分されています。

夏も冬も10時から14時の間が高いですね。

夏だと1日の照射量の60%、冬だと70〜75%をこの4時間で占めています。

この時間帯に外出する場合は特にしっかりとした紫外線対策が必要です。

とはいえ、出勤・帰宅の時間帯である7〜9時、17〜18時も紫外線は0ではありません(冬を除き)。

油断してケアを怠っていると紫外線を少しずつ蓄積させてしまう可能性があります。

これらのデータから言えることは、一年中の陽のある時間帯は紫外線対策をしておいた方がいいということです。

こんな時も気を付けて!紫外線は降り注いでる!

降り注ぐ紫外線は、直接太陽から真っ直ぐ届くだけではありません。

次のイラストを見てください。

  • 直達光…直接太陽から真っ直ぐ届く
  • 散乱光…空気中で散乱して届く
  • 反射光…地面や建物などで反射して届く

…というように3種類あり、紫外線は恐ろしく広がっていくのです。

なので、直達日光を避けるだけでは紫外線から逃れられません。

直達光・散乱光・反射光の三つ巴によって知らぬ間に浴びているのです。

だから、こんな時にも油断は禁物ですよ!

日陰にいても…

直達の紫外線を避けて日陰に逃げても、散乱光や反射光の影響で日向の約50%は浴びています。

炎天下で日傘や帽子を使用した場合も同じ事が言えます。

もちろんなるべく日陰を選んで歩いたり、日傘や帽子を使用した方が断然いいのですが、遮れるのは50%くらいだと認識しておいてください。

くもっていても…

紫外線は雲を80%の割合で通り抜けてしまいます。

くもりの日は紫外線が少ないと思っていた人もいるかもしれませんが、ほんの多少少ないだけなので、しっかり紫外線対策をしましょう。

室内にいても…

たとえ室内にいても、屋外にいる人の約10〜20%くらいの紫外線を浴びています。

UV-Aは窓ガラスを通り抜けて入ってきますので、窓際で過ごす事が多い人は特に注意が必要です。

電車や自動車の中にいる場合も同じ事が言えますので油断は禁物です。

長袖を着ていても…

もちろん半袖よりは防げますが、紫外線は服も通り抜けてきます。

なのでUV加工された服を身に付けて紫外線をなるべくカットしましょう。

冬のレジャー:スキー&スノボ

夏に比べると冬の紫外線は少ないですが、スキーやスノボに行かれる方、油断禁物ですよ!

新雪での反射や透過の割合はなんと80%なのです。ゴーグル日焼けしているスキーヤーが多いのも頷けます。

しかもスキー場は標高が高く、より紫外線も多くなります。100m高くなるごとに紫外線が1%増えていきます。

登山なども同様の理由で紫外線対策はしっかりしましょう。

近くのスーパーまで買い物…

近くのスーパーまでだから大丈夫と思って油断していたらヤバいですよ!

直達光を除いたアスファルトの反射光だけでも10%もありますので、短時間の外出でもしっかりケアしておかないと、紫外線のダメージをドンドン蓄積してシミやシワの原因になります。

紫外線が肌に与える影響

人間の身体って本当に素晴らしくよくできています。肌を育て、守り、維持する…全く無駄もなく完璧!

そんな完璧な身体も加齢は止められませんし、私達が行う日々の間違ったケアや栄養不足、紫外線などの環境的な刺激によって修復しきれない状態になってシミやシワなどの変化が起こります。

それでも常に今現状でできる最善の努力をして、その変化でとどめて維持してくれています。

私達は、まず肌の状況を正しく理解し、取り除ける原因は取り除き、出来る限り身体の働きをサポートすることを心掛けなければいけません。

加齢とともに深刻になってくる肌の悩みで多いのがシミとシワ…。

いったい肌ではどういう問題が起こり、シミやシワができてしまうのでしょうか。

このシミとシワ、もちろん加齢で肌の細胞の働きが衰えてくることも原因ではあるのですが、実は日々浴びている紫外線の影響も大きいのです。

紫外線がどのように肌へ影響し、シミとシワがどういうメカニズムでできてしまうのかについてご説明します。

詳しい肌の構造については『肌の構造を知ることがキレイな肌への近道!肌ケア方法に雲泥の差がでる!?』で説明していますので、そちらを参考にしてもらうと、よりイメージしやすくなります。

シミができるまでのメカニズム

まずは、シミができるメカニズムについて。次の図を見てください。

陽が射す屋外に出て紫外線にあたると、表皮細胞では活性酸素が発生します。

もともと活性酸素は体内に侵入してきた細菌やウイルスなどから細胞を守ってくれる大切な役割を担っていますが、増えすぎてしまうと逆に細胞にダメージを与えてしまいます。

肌が老化する原因の一つに、紫外線を浴びたことによって増える活性酸素の影響があげられます。

表皮細胞は有害な紫外線の侵入と活性酸素が増えすぎるのを防いで肌内部をダメージから守ろうと「エンドセリン」などの情報伝達物質を分泌します。

情報伝達物質とは細胞間で情報を伝達する物質(ホルモン)で、メラノサイトに「紫外線が侵入してきたぞ!活性酸素も増えている!身体を守るためメラニン色素を作って!」と伝達されます。

表皮細胞から情報伝達物質が届いたメラノサイトは、「チロシン」というアミノ酸を作り、メラノサイトにしかない「チロシナーゼ」という酸化酵素の作用によって、どんどんメラニン色素へと変化させます。

そして、メラノサイトで作られたメラニン色素は表皮細胞へ含まれて、ターンオーバーとともに角質へと押し上げられていきます。

そして、メラニン色素が含まれた表皮細胞がバリアとなって紫外線をブロックしてくれるのです。

健康な肌であれば、メラニン色素が含まれた表皮細胞はターンオーバーによって垢として剥がれ落ちていきます。

でも、紫外線対策をせずに浴び続けたりなど何らかの原因でメラノサイトが過剰にメラニンを作り続けたり、ターンオーバーが正常に行われず遅れたりすると、シミとなって肌に残ってしまいます。

これが、シミができるメカニズムです。

シワができるまでのメカニズム

次はシワができるメカニズムについて。次の図を見てください。

紫外線のUV-Aは、浴びた量の20〜30%は表皮の奥の真皮まで到達するといわれています。

真皮は、肌のハリや弾力を保つコラーゲン線維やエラスチン線維、基質(ヒアルロン酸)、これらを作り取り纏める線維芽細胞で構成されています。

真皮まで侵入してきた紫外線は真皮の取り纏め役の線維芽細胞にダメージを与えます。

すると線維芽細胞は正常に働けなくなって、コラーゲンやエラスチンの生成と分解のバランスが崩れ、真皮は減少し弾力を失って、図のように薄く変性してシワになってしまうのです。

これが、シワができるメカニズムです。

それでなくとも加齢とともにコラーゲン線維は減少し弾力もなくなってきますので、紫外線でのダメージは断然予防しておくべきです。

まとめ




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