顔に赤みがあると、もの凄く気になりますよね。
どうしても顔はダイレクトに見られてるのを感じてしまいます。
赤ら顔が原因で人前に出るのが嫌になったり、コンプレックスに感じている人もいらっしゃるでしょう。
メイクでカバーしようとして厚塗りになってしまったり、ついついうつむきがちになってしまったり…。どうしても気になってしまいますよね。
赤ら顔で悩んでいる女性は結構多くいらっしゃいます。
赤ら顔って、何故なってしまうのでしょうか?赤ら顔にならない人もいますよね。
いったい何が原因なのでしょうか。
赤ら顔の原因を知り、正しいケアをして赤ら顔を少しでも改善しましょう!
赤ら顔の原因って何?
赤ら顔とは、頬や鼻、Tゾーン、または顔全体が慢性的に赤くなることをいいます。
赤ら顔にも種類があり、原因がそれぞれ違います。
- 毛細血管の拡張
- 肌の炎症
- 血管腫
大きく分けると赤ら顔は3種類に分けられます。
毛細血管の拡張が原因の赤ら顔
毛細血管は動脈と静脈をつないでいる細い血管で体中に巡っています。
本来なら肌の表面に見えることはありません。
でも、何らかの原因で毛細血管が太く拡張して血液量が増え、血液が滞りうっ血して肌の表面まで透けて赤く見えている状態が続いているのです。毛細血管が拡張したままになっていると赤みも消えません。
毛細血管が拡張してしまう原因としては、
- 温度差による毛細血管の拡張
- 生まれつき毛細血管が多い、または毛細血管が拡張している体質
- 毛細血管を拡張してしまうアルコールや香辛料の大量摂取
- アトピー性皮膚炎のステロイドの副作用による血液の滞り
- 更年期によるほてりやのぼせ
…などがあげられます。
温度差による毛細血管の拡張
エアコンなどの普及で室内は過剰に温度が保たれているため、室外との温度差が半端なくなっています。
夏は室外に出ると容赦ない暑さで、室内に入るとキンキンに冷房が効いています。
冬は室外に出るともの凄い寒さで、室内に入るとムッとするほどの暖房…というような温度差を体験されていると思います。
この温度差が激しいほど赤ら顔の原因になってしまいます。
毛細血管は環境の気温変化によって体温が上がったり下がったりしないように、血管を細くしたり太くしたりして血液の流れで調節しています。
温度差が激しいと拡張と伸縮も激しく繰り返されて、段々と毛細血管の収縮力が落ちてきて拡張したままになってしまいます。
毛細血管が拡張したままになると、血液量が増え血液が滞ってしまい赤く透けて見えるのです。
特に冬の寒い外から室内に入った時に赤ら顔になると悩んでいる人が多いのはこのためです。
室内から外に出た時も赤くなっているのですが、仕事場など人前で赤くなる事への負担は大きいですよね。
生まれつき毛細血管が多い、または毛細血管が拡張している体質
顔は特に毛細血管が集中している部分でもあります。
毛細血管にも個人差があるようで、生まれつき毛細血管が多い人、もともと毛細血管が拡張している人もいるようです。
生まれつきの体質とはいえ毛細血管が多かったり太いと、どうしても赤ら顔になりやすくなります。
毛細血管を拡張してしまうアルコールや香辛料の大量摂取
アルコールを飲むとすぐ顔や首が赤くなってしまうのが悩みの女性も多いですね。
お酒で顔の赤くなった女性は可愛らしく感じますが、本人にとっては飲みの設定が多くなる時期の大きな憂鬱になってしまいます。
アルコールには毛細血管を拡張させる作用があります。
アルコールを体内で分解する時に発生するアセトアルデヒドがその原因です。
毛細血管が拡張し脈拍や血圧が上がってきて赤ら顔にさせるのです。
また、刺激の強い香辛料も毛細血管を拡張させる作用があります。
辛いモノを食べると体が熱くなってきますよね。
辛いモノも取り過ぎると血液がうっ血しやすくなって赤ら顔になりやすくなります。
毎日結構な量のお酒をたしなんだり、辛いモノが大好きで摂っていると、毛細血管は拡張しがちになってしまうのです。
アトピー性皮膚炎のステロイドの副作用による血液の滞り
アトピー性皮膚炎で治療をされている人も赤ら顔になりやすいです。
アトピーの炎症で赤ら顔になっている場合と、治療時にステロイドを使用したことによる副作用の赤ら顔の場合があります。
ステロイドの副作用として、毛細血管拡張や顔の紅潮、酒さなどの原因となりやすいといわれています。
更年期によるほてりやのぼせ
更年期などのデリケートな時期は自律神経が乱れやすくなります。
自律神経のバランスが乱れてしまうと、交感神経が優位になるそうです。
交感神経は活動している時や緊張やストレスがある時に働く神経で、ちょっとした変化にすばやく反応しようとします。
そのため常に緊張状態となり皮膚付近の毛細血管が拡張したままになって、いわゆる更年期の症状のほてりやのぼせが起こりやすくなります。
それが慢性化してくると赤ら顔になってしまうのです。
毛細血管の拡張が原因の赤ら顔にはどうすれば改善できる?
毛細血管拡張が原因の赤ら顔を改善するにはどうしたらいいのでしょうか?
●なるべく寒暖差を最小限にして血管拡張を悪化させない
- 室内の温度を上げすぎない、下げすぎない
- 外出する時に冬ならマスクやマフラー、夏なら日傘や帽子などで温度差を極力最小限にする
●もともと薄い顔の皮膚。さらに薄くなっていて毛細血管拡張が目立っているのかも!
- 肌に刺激を与えない洗顔料やクレンジング剤を選ぶ
- ゴシゴシ洗顔で肌に摩擦を与えない
- 肌が薄くなると乾燥肌になり更に肌がダメージを受けるのでしっかり保湿する
- 紫外線対策をする
●毛細血管の拡張に特化したケア商品を使ってみる
●アルコールや香辛料をなるべく控える
●アトピー性皮膚炎の人は医師と相談する
●更年期対策をする
- ホルモンバランスや自律神経を安定させてくれるビタミンEを摂る
- 不足する女性ホルモンを補ってくれるイソフラボンを摂る
- 腹式呼吸をして自律神経のバランスを整える
- 気にしすぎてストレスを溜めない
- 病院で相談
など、症状にあったケアをしましょう。
肌の炎症が原因の赤ら顔
皮膚が何らかの原因で炎症して赤ら顔になっている状態です。
皮膚が炎症をおこしてしまう原因として、
- 敏感肌
- ニキビや吹き出物による炎症
- 過剰な皮脂による炎症
- 酒さ(しゅさ)
…などがあげられます。
敏感肌
肌の乾燥や肌に合わない化粧品、アレルギーなどによって、肌荒れや赤みが出たりヒリヒリしてしまう普通の人より敏感な肌の人が増えています。
敏感肌の人は皮膚が薄いことが多く、外からの刺激にとても弱く肌荒れや炎症が起きやすいのです。
肌が荒れたり炎症が起きるとなかなか治りにくく、更に敏感に反応するようになるので慢性的な炎症が続き赤ら顔になってしまいます。
ニキビや吹き出物による炎症
毛穴でニキビや吹き出物ができてしまうとその周りの皮膚が炎症をおこします。
普通ならニキビや吹き出物が治れば炎症も治まります。
でも完治する前に次々できてしまうと、皮膚組織にダメージを与え色素沈着したりニキビ跡が残ってしまい赤ら顔の原因となります。
過剰な皮脂による炎症
過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まり、空気と酸化して肌の常在菌が反応すると炎症がおきて赤ら顔になってしまいます。
特に顔の中で皮脂が多く分泌される鼻周りで起こり、ニキビや吹き出物を併発する恐れもあり更に赤みがヒドくなることもあるので注意が必要です。
酒さ(しゅさ)
中高年にあらわれる原因不明の慢性炎症といわれています。
主に鼻を中心に赤みを帯び、まるで酔っ払っているようにみえます。
ハッキリとした原因は分かっていませんが、皮脂腺が異常に増殖してきて、そこに栄養を補給するための毛細血管も増殖されるために皮膚が赤く見え赤ら顔になってしまうといわれています。
ヒドくなると肌がデコボコしたりブツブツができます。
肌の炎症が原因の赤ら顔にはどうすれば改善できる?
肌の炎症が原因の赤ら顔を改善するにはどうしたらいいのでしょうか?
●薄い皮膚にならないケアをする
- 肌に刺激を与えない洗顔料やクレンジング剤を選ぶ
- ゴシゴシ洗顔で肌に摩擦を与えない
- 肌が薄くなると乾燥肌になり更に肌がダメージを受けるのでしっかり保湿する
- 紫外線対策をする
●敏感肌用の低刺激な化粧品に替える
●敏感肌は乾燥が大敵!肌が乾燥しないようしっかり保湿
- 肌を保湿してくれるセラミドが配合されているもの
- 肌を保湿し潤わせてくれるヒアルロン酸が配合されているもの
●ぬるま湯洗顔で刺激を抑えたお手入れする
- 30〜32℃くらいのぬるま湯でやさしく洗顔して、肌に刺激を与えず適度な潤いを残しつつ過剰な皮脂を落とせる
●肌を清潔に保ちニキビや吹き出物ができないようにする
●ニキビ専用の化粧品に替える
- 余分な皮脂を抑えてくれるビタミンC誘導体が配合されているもの
- 炎症を抑えてくれるグリチルリチン酸2Kが配合されているもの
●過剰な皮脂によりオイリーだからといって皮脂を取り過ぎない。更に皮脂を過剰に分泌させてしまう
●酒さは皮膚科を受診して医師と相談しましょう
- 酒さにはいくつか種類があり放置しておくと悪化してしまう
など、症状にあったケアをしましょう。
血管腫
血管腫とは皮膚や皮膚の下に太く拡張した血管が集まり増殖していく血管の「できもの」のことをいいます。
殆どは遺伝で生まれつきの場合が多いようですが、加齢や外傷によってできるものもあるようです。
血管腫にも色々種類と程度があり、赤いアザのように見えたり肌にブツブツやこぶ状の腫れがあらわれたりします。
血管腫が原因の赤ら顔にはどうすれば改善できる?
血管腫が原因の赤ら顔を改善するにはどうしたらいいのでしょうか?
素人では解決できることはありません。病院を受診して医師に相談してください。
まとめ